懐かしくも切ない… 「アベノ橋魔法☆商店街」は、埋もれさせるには惜しいアニメだ!

アベノ橋-JKそのタイトルから大阪南部で育った人間として、とても興味があったので、ぜひ見てみたいと思っていたんだけど、なかなかタイミングが合わず、今回Huluで配信されたこともあり、年末年始を利用して見た。

2002年放送という、10年以上前の作品だけど、まったく古びていない。
とても面白く、切なく、そして少し重い(イイ意味で)アニメだった。

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アベノ橋魔法☆商店街とは

あのエヴァンゲリオンのガイナックス製作のアニメだ。

監督は「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の山賀博之。
庵野秀明や特撮監督の樋口真嗣も、エピソードによっては製作に参加しているぞ!

2002年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞している名作だ(同年の大賞は、これも名作の誉れ高い「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」だから、致し方ないところか…)。

内容紹介

夏休みのある日、大阪の下町、アベノ橋商店街の風呂屋を営んでいたサッシの家は再開発で取り壊され、幼馴染のあるみ一家も北海道に引っ越すことを検討していた。そんな中、二人はお互いの店に商店街の四方を護る四神獣が奉られていることを知ったが、四神獣の最後の1つであるみの店のシンボルだった「ペリカン」が事故で壊れてしまう。いよいよ立ち退きが決まったその夜、奇怪な出来事が起こりはじめた。【Wikipedia】


“アベノ”という地名、“魔法”という文言、タイトルにある☆(五芒星)から、だいたいのストーリーは予想できる。
第1話で四神相応 *1も出てくるし…

でも、その期待は第2話で、正確には第1話のラストで裏切られる。

それ以降はパクリ、パロディーとオマージュのオンパレードだ。
サッシとあるみは、様々な世界(パラレルワールド)でバカバカしい(?)冒険を繰り広げる。
そういう話か… と思っていると、第7話でいきなりシリアスな、切ない話になり、今までの世界が何であったのか分かる。

後半はシリアス路線に向かうのか、と思っていると、再びパクリ、パロディーとオマージュの世界だ。

と思っていたら、異世界の登場人物が誰なのか、サッシの血縁関係が明るみになるにつれ、物語は収束を始め、やがて…

こんな風にギャグとシリアスが入れかわり立ちかわり、ジェットコースターのように繰り返され物語はすすむ。
まぁ、結果的には予想どおりの話だったのかな…

見どころ

もちろんストーリーも面白いんだけど、パクリ、パロディーとオマージュが楽しい。

アニメや特撮、映画やゲームなど、僕たちヲタクにはうれしいネタが満載だ。

個人的には第3話の「合体! アベノ橋☆大銀河商店街」がイイ。
ガンダムやイデオン、ヤッターマンにハーロック、マクロスなどいろんなモノが登場する。
BGMにエヴァのあのテーマを使えるのも、ガイナックスならではだろうな…

ロボット・SFアニメヲタには、ホント楽しいエピソードだったな。

第3話がお気に入りなのは、もちろんそれ以上の理由はないよ、念のため…

まとめ

アベノ・天王寺界隈は、僕たち大阪南部に住む少年たちにとって、まず最初に踏み出す繁華街だ。
僕たちはそこでシバかれカツアゲされ*2、どんなところに危険が潜んでいるのか、どこにお小遣いを隠しておけば良いのかを学び、さらにミナミ(難波)やキタ(梅田)に勢力範囲を伸ばしていく…

物語中で語られている再開発も完成に近づき、今ではすっかりアベノもオシャレな街になり、きれいで大きなファッション施設ができている。
もうあの、ペリカンのモデルになった洋食屋も、バイト先の社長に連れて行ってもらった怪しいカラオケスナックも、トイレの芳香剤の匂いしかしない地下の映画館もない。

少し寂しいけど、それはしかたのないことだ…
僕たちには陰陽道を使って、過去を取り戻すことなんかできないのだから…

あってあるこの世のもの、天尊神地尊心、すべてがあるようにあれ、急急如律令…

[文中敬称略]

四神相応*1 地理的景観が四方位を守護する四神獣の存在に相応しい土地。四神獣は青龍(東)・白虎(西)・朱雀(南)・玄武(北)。

シバかれカツアゲされ*2 殴る蹴るなど暴力を振るわれ、恐喝されることを表す大阪弁。



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