Amazonが数年前からファッション・アパレル販売に力を入れている。
しかし、ネット通販総合では絶対王者を誇るAmazonも、こと衣料品に関してはZOZO TOWNを運営しているスタートトゥデイに、水を開けられているようだ。
そんな中Amazonは、「Amazon Fashion AT TOKYO」というファッションに特化したページを開設した。
Amazon Fashion AT TOKYO
Amazon Fashion AT TOKYOのABOUTには、
デザイナー、クリエイター、アーティスト、
観客、インフルエンサー、フォロワー、ファッションに関わるひと、関わらないひと。
東京に集まるすべてのひとたちが、“AT TOKYO”に参加していると感じられる場所を作ること。
ものづくりをする人たちがインスピレーションを得る、音楽やアート、テクノロジー。
それらのフォロワーをも“AT TOKYO”に巻き込み、新しいコミュニケーションの形をつくること。
次世代のユースたちが、自分たちもここで何かしたいと思えるような、刺激的な体験を仕掛けること。
何が次に起きるのか?それを期待したくなる、記憶に刻まれる瞬間を残すこと。
Amazon Fashion “AT TOKYO”は、そのすべてを担うファッションの新しいハブになる。
とある。
つまり、単なる衣料販売サイトではなく、音楽・アート・テクノロジーなどをも含めた大きな意味でのファッション発信サイトを目指しているようだ。
現時点(2017/10)でアクティブに機能しているのは主に2つの項目、BRAND STOREとMY AMAZONだ。
- BRAND STORE
その名のとおり、“東京の「今」を象徴しているブランド” を集めたコーナーだ。
マニアックな新進デザイナーブランドが集められているが、ほとんどのアイテムはZOZO TOWNでも購入することができる。
今後は他のファッション通販サイトとの差別化(特にZOZO TOWN)、Amazon Fashion AT TOKYOでしか買えない商品を集められるかどうかが注目されるところだ。
いっそのこと、名もないデザイナーやブランドを支援して、一から育てても面白いかもしれない。 - MY AMAZON
“東京で活躍する人たち”、いわゆるインフルエンサー的な人が、自分のライフスタイルに即したAmazonで買える商品を紹介するコーナー。
人のファッションや持ち物が気になる人(僕だ)は、必見のページといって良いだろう。
個人的には、ブランドを直接販売する「BRAND STORE」より、こちらの方が意外と購入に繋がりやすいのではないかと想像する。
あとは、どういう人をセレクトできるか、だろう。
まとめ
Amazonらしからぬ(!?)、スタイリッシュなサイトなので今後の展開に期待したい。
ZOZO TOWNは出店数も増え、以前と比べると尖った部分がなくなり、ふつうの衣料品通販サイトになってきたものの、相変わらずの売上を続けている。
一方で、ユニクロやGUなどファーストリテイリング系も、ネット通販に注力し始めている。
長く不況が続くアパレル業界でも、気炎を吐き続けている企業も存在する。
そんな中、通販王者のAmazonがどういう形でファッション通販に食い込んでいくのかも、興味深く見ていきたいと思う。
Amazon