
三度の飯よりサイバーパンクが好き!
そんな僕が映画館で観てメチャ面白かったので、もう一度観に行こうと思いながら、何やかやで観に行けなかった…
そのアニメが各サブスクリプションサービスで、7月1日から配信が始まった。
「マーズ・エクスプレス」だ。
ストーリー
舞台は23世紀。
貧民層は地球に残り、富裕層は火星に移民している。
地球では職を失った人々が、職を奪ったロボット排斥デモを繰り返している…
アリーヌ・ルビーは火星の私立探偵。
相棒は、元人間で今はアンドロイド(本編中ではロボット)のカルロス・リヴェラ。
二人は行方不明になっている女子大学生の捜査依頼を受ける。
捜査を進めるうちに、単純な人探しが火星暗部の陰謀に踏み込んでいくことになる…
概要
監督・脚本は仏人のジェレミー・ペラン。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(押井守監督)や「AKIRA」(大友克洋監督)、「パプリカ」(今敏監督)など、日本のアニメに大きな影響を受けたといわれる。
本国では多くのアニメシリーズの監督演出、企画制作に携わっている。
本編が劇場映画初監督作品。
仏本国では2023年、日本では2026年に公開。
上映時間89分。
感想
おもしろい!
個人的には、この一言に尽きる。
ペラン監督が影響を受けたという作品群(僕が愛する作品群でもある)のオマージュが各所に見られるので、面白くないはずがない。
特に「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」。
主な登場人物は電脳化(?)が進んでいるようで、端末を使わず頭に直接通信が入るようだ(マインドコール)。
コンピューターを使う時は、耳の後ろあたりにある端子と接続している(端子の場所はウイリアム・ギブスンの影響?)。
ウィリアム・ギブスンの初期スプロール3部作がKindleで読める時代に感謝!!
キャラクターデザインは好みが分かれるところか。
日本人好みの目玉が大きいマンガ風ではなく、フランス得意の(?)バンド・デシネ風で実写に近いキャラデザ。
目元の動きや口元の歪みなどで、微妙な感情を表現している。
このあたりもペラン監督が影響を受けた作品群のキャラデザと似ている(僕もマンガ風(萌え絵風?)は苦手…)。
1時間半という上映時間のためか、細かな説明がない。
例えば “サイバー法” と呼ばれるロボットに課せられた制約。
これはSF好きには常識の、“ロボット工学三原則” が下敷きになっているようだが、詳しい説明は省かれている。
米国のSF作家アイザック・アシモフが提唱した、ロボットが従うべき3つの行動原則。
① ロボットは人に危害を加えてはならない。
② ①に反しない限り人間の指示に従わなければならない。
③ ②に反しない限り自分の身を守らなければならない。
またアリーヌとカルロス、火星の巨大企業ロイジャッカー産業社長であるクリス・ロイジャッカーが、かつて軍で同僚だったことが写真一枚で表現されている(僕は初見ではアリーヌとクリスが元同僚だったと分かったが、その隣に写っている大柄な黒人がカルロスだと気づいたのは3度目の視聴だった… とはいえこれは本編理解にはあまり支障がないが…)。
配給側も本編説明不足を不安に思ったのか、予告編映像で “ロボット工学三原則” を、公式サイトのストーリー紹介で3人の関係性を説明している。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「AKIRA」と違うのは、思わずクスッと笑ってしまうようなユーモラスな場面が随所にあるところ。
これは「パプリカ」や「千年女優」、「東京ゴッドファーザーズ」など今敏作品の影響かもしれない。
まとめ
僕が視聴したのは、Amazonプライムビデオのレンタル配信。
僕はこれを48時間で5回観た(Amazonプライムビデオのレンタル時間は、視聴開始から48時間)。
平日で仕事もあり睡眠時間や食事時間などを差し引くと、自由時間をほぼ視聴に費やした。
しかも流し観ではなく、5回ともディスプレイの前でガッツリ観た。
一度も飽きることなく、観るたびに新しい発見があって楽しかった。
それくらい僕は、もうこの作品を愛してるといえる。
このあとも(先に記した日本の3作品と同じように)何度も見返すんだろうな…
この週末は村上春樹の新刊を読むけど…
夏帆―The Tale of KAHO―
村上春樹
マーズ・エクスプレス
AmazonPrimeVideo



