以前紹介したマストドン用iOSアプリ「Amaroq for Mastodon」。
分かりやすく軽快で使いやすいアプリではあるが、唯一にして致命的ともいえる欠点が、マルチアカウントに対応していないこと。
複数のインスタンスにアカウントを持つマストドンヘビーユーザーには、残念なアプリでもあった。
iPhoneでマストドンを楽しむ! 「Amaroq for Mastodon」の使い方
対応策としてマストドンのウェブサイトはPWAに対応しているので、ホーム画面にショートカットを設置する方法がある。
ただし、これではアカウントの数だけアイコンが並ぶ形になり、ホーム画面が乱雑になってしまう。
そこについに、待望のマルチアカウント対応マストドンアプリがリリースされた。
「Mastodon-iOS」だ。
Mastodon-iOSの使い方
起動するとインスタンスのアカウントを求められるので、入力して[Login]。
メールアドレスとパスワードを入力し[ログイン]。
問題なければ[承認]。
インスタンスアカウントは上部に表示されているので、タップすることでアカウントの切り替えや追加が可能。
アカウントを追加する場合は、インスタンスリスト左上の[+]をタップ。
再びインスタンスのアカウント入力を求められる。
ここからは初回の作業と同じだ。
無事3つのアカウントを登録できた。
ページ上部をタップすることで、簡単にアカウントを切り替えることができる。
Safariのウェブページをトゥートする
Mastodon-iOSはSafariなどのウェブページを直接トゥートできる機能がある。
Safariでトゥートしたいページを開き、ツールバーの共有ボタンをタップ。
[その他]を選択。
表示されたリストからMastodon-iOSをオン。
共有リストの[Mastodon-iOS]をタップ。
ウェブページをトゥートすることができる。
複数のアカウントを登録している場合は、その時点でMastodon-iOSに表示されているアカウントからトゥートすることになる。
今回はSafariで設定したがFirefoxでも可能だ(たぶんChromeでもできそう…)。
まとめ
動作も軽快で、UIもウェブサイト版マストドンやアプリ「Amaroq for Mastodon」とほぼ同じなので分かりやすい。
ウェブページも簡単にトゥートして共有できる。
今後はこれを使うことにした。
ただし、現時点でユニバーサルアプリに対応しておらず、iPadで使用してもiPhone用のUIが拡大表示されるだけだ。
機能的で使いやすそうなアプリなだけに、iPadの大画面で使えるようにアップデートを期待したい。
小グループでインスタンスを起ち上げ、グループごとに連合でやり取りをするのが本来のマストドンのコンセプトだ。
しかし実際にはmstdn.jpやpawoo.netなど、一部のインスタントに数万人(間もなく10万人!?)が集中していて、分散型SNSとはいい難い状態になりつつある。
ある程度以上の知識と技術がないと、簡単には個人でインスタンスを起ち上げるのは難しい(無理!?)ことが、理由として考えられる。
その上でセキュリティ上で安心できるインスタンスになると、企業運営のもの、多くのユーザーが集まっているものに集中してしまうのは、致し方ないことかもしれない。
今後は誰でも簡単に安価に(メンテナンスも含めて)インスタンスを運営できるサービスができれば、状況は変わるのかもしれない。
いずれにしても、これからがSNSとして定着するのか、廃れてしまうのかの正念場といって良いだろう。
Mastodon-iOS – Yeung Yiu Hung