シン・ウルトラQ? シン・ウルトラマンのオープニング研究!


シン・ウルトラマンの冒頭映像が、You Tubeで公開された。
情報量が満載だ。
解析してみよう。

期間限定とはいえ一般公開された映像だ。
問題ないと思うが、当然ネタバレは含まれている。

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巨大不明生物第1号 ゴメス

ウルトラQの第1話「ゴメスを倒せ!」に登場。
これが半世紀以上続く、ウルトラシリーズの記念すべき幕開けだ。

トンネル工事中に、洞窟の中から現れた古代怪獣ゴメス。
同時に発見された卵(繭?)から誕生した、鳥類と爬虫類の中間生物リトラ。
リトラは強力な溶解液、シトロネラアシッドをゴメスに吹き付け、これを倒す。
その後リトラも息絶える…

「シン・ウルトラマン」ではリトラは出てこない。
自衛隊の総力戦でゴメスを倒したようだ。

ゴメスは「モスラ対ゴジラ」(通称モスゴジ)の、ゴジラの着ぐるみに角や牙、鱗や甲羅を加えて造ったもの。
「シン・ウルトラマン」では「シン・ゴジラ」のゴジラをイメージし、目の小ささや動きを踏襲している。

巨大不明生物第2号 マンモスフラワー

ウルトラQ第4話「マンモスフラワー」に登場。

皇居のお堀や地下に、巨大な根のようなものが突如現れる。
まもなく東京都心部のビルを突き破り、巨大な花が姿を表す。
根は生き物の血を求め、花からは殺人花粉を撒き散らす。
空中から炭酸ガス固定剤を花に撒き、根は火炎放射器で焼き切り、これを駆除…

「シン・ウルトラマン」でも “炭酸ガスと火炎放射の両面攻撃により駆除に成功” とあるから、ウルトラQとほぼ同じ対応と考えられる。

巨大不明生物第3号 ペギラ

ウルトラQ第5話「ペギラが来た!」と第14話「東京氷河期」に登場。
第5話「ペギラが来た!」は南極が舞台なので、「シン・ウルトラマン」は第14話「東京氷河期」だろう。

東京に現れた冷凍怪獣ペギラが、東京都心に氷河期をもたらす。
都市機能は完全に沈黙し、自衛隊も歯が立たない。
唯一の弱点であるペギミンHと爆薬を抱えたセスナ機で特攻し、これを撃退する…

ペギミンHは第5話「ペギラが来た!」で女医が発見した南極の苔より抽出した成分。
「シン・ウルトラマン」では “女性生物学者の弱点発見が決め手となり” とある。
これは後の禍特対メンバー、船縁由美のことかもしれない。

それにしても巨大な翼が特徴のペギラだが、「シン・ウルトラマン」では貧弱な羽根になってた。

これ以降は巨大不明生物を “禍威獣” と呼称されるようになる。

敵性大型生物第4号 飛翔禍威獣 ラルゲユウス

ウルトラQ第12話「鳥を見た」に登場。

約1000年前の古代船から文鳥のような鳥が発見される。
鳥は孤児の三郎に飼われクロウと名付けられる。
しかし、その鳥が古代の怪鳥だと判明し、警察に捕獲される。
捕獲された鳥は巨鳥ラルゲユウスになり、警察署と街を破壊し、三郎に別れを告げ飛び去る…

子供の頃は中途半端で面白くないと思っていたが、大人になると涙なしでは観られない秀逸なエピソード。
モノクロ映像なのに、ラストの夕日の赤さが目に染みる。

「シン・ウルトラマン」では、リアルな鳥として表現されているが、少し胴が太いような。
ウルトラQと同じく、駆除されず取り逃がしたようだ(鳥だけにトリ逃がす…)。

これ以降、防災庁が設立され、防災庁内に禍威獣特設対策室、禍特対が設置される。

敵性大型生物第5号 溶解禍威獣 カイゲル

ウルトラQ第24話「ゴーガの像」に登場。

美術品密輸団は、盗んだゴーガの像の真偽を確かめるために放射能をあてる。
その影響で中に仕込まれていた、ゴーガの幼体は急成長し巨大化する。
6000年前にアランカ帝国を滅ぼしたゴーガは、同じように東京を破壊する。
苛性カリ弾で両目を潰し、自衛隊の火炎攻撃でゴーガを駆除する…

「シン・ウルトラマン」では、ゴーガではなくカイゲルと呼称されている。
これは没シナリオの同じ貝型怪獣の名を転用したようだ。
禍特対の初仕事で、自衛隊との連携でこれを駆除。

敵性大型生物第6号 地底禍威獣 パゴス

ウルトラQ第18話「虹の卵」の登場。

ウランカプセル輸送中のトラックを地底怪獣パゴスが襲う。
ウランカプセルを見失ったパゴスは、次に原子力発電所のウランを狙って、新産業都市に出現。
ネオニュートロン液を搭載したミサイルを打ち込み、全身硬化した後ひび割れ、風化して駆除される…

「シン・ウルトラマン」では、ウランを捕食するため、後に放射性物質捕食禍威獣と改名されている。
全身硬化した後ひび割れ、風化しているようなので、ウルトラQと同じ対応で駆除されたようだ。

身体がネロンガと同じ、顔がガボラと同じことから、パゴスからメフィラスが仕込んだ禍威獣であろうことが想像できる。
実際にこれらの着ぐるみは、東宝怪獣のバラゴンをアレンジしている。
このあたりのチョイスにも庵野氏のオタク趣味が伺える。

まとめ

「シン・ウルトラマン」では、冒頭からいきなりこれだけの情報が、ウルトラQのテーマをバックに詰め込まれている。
その間、1分20秒弱。

僕は前情報なしで「シン・ウルトラマン」を観に行ったから、この冒頭でいきなり面食らった。
これを再確認するために、もう1度「シン・ウルトラマン」を観に行こうと思ったくらいだ。

この投稿をすることもあって、この1分20秒弱の動画を何十回も観た(こっそりダウンロードし、MP4化して保存しているのは内緒だ…)。
しかし、せっかくだから初代ウルトラマンのオープニングを模した、シン・ゴジラからのシン・ウルトラマンのオープニングから配信してほしかったな…


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