先日ご紹介した「タウンWi-Fi」がVer2.2.0にアップデートされた。
これにより登録できるWi-Fiスポットが45種類、5万ヶ所追加され、その中にはファミリーマートやローソン、セブンイレブンなどのコンビニや、ノマドワーカーの聖地(?)スターバックスコーヒーも含まれている。

これだけのWi-Fiスポットに自動接続されるのであれば、モバイル通信は必要なくWi-Fiだけで運用できるかもしれない。
そこでモバイル通信機能を持たない、iPod touchで検証してみよう。
必要なもの
- iPod touch
これは、simを抜いたiPhoneやiPadのWi-Fiモデルでもかまわない。
- タウンWi-Fi
街中のWi-Fiに自動接続 – タウンWiFi – WiFiShare LLC
今回検証の必須アプリ。
- SMARTalk
SMARTalk -スマホの通話料をトコトン安くする- – Rakuten Communications Corp.
通話用。
他のIP電話アプリでもかまわないが、SMARTalkは基本料金が必要なく発信しないかぎり料金がかからない。
SkypeやLINEでも良いだろう。
使い方
タウンWi-Fiで自分の行動範囲にある店舗、施設のWi-Fiスポットをすべて登録しておく。
例えば大阪であれば、キタやミナミの地下街やコンビニ、カフェや観光局のWi-Fiスポットを登録しておけば、都心部にいる限りは断続的にWi-Fiに繋がるはずだ。
設定しておけばWi-Fiに繋がった時点で、メールなども随時受信してくれる。
IP電話の着信もタイミングが合えば受けられるし、SMARTalkであれば不在着信をメールで知らせてくれる設定もあるので、後から折り返すこともできる。
さらに、自宅や職場にWi-Fiがあれば、ほぼ問題なく運用できそうだ。
注意点
- 都心部限定
これが使えるのは、地下街やファッション施設が林立している、コンビニやカフェが数十メートルおきにある都心部限定だ。
Wi-Fiスポットが少ない場所では、実際的ではないだろう。 - 緊急連絡を使えない
IP電話アプリからは、110や119などの緊急電話にかけることはできない。
必要に応じて最寄りの警察署や病院などの電話番号を登録しておく必要がある。 - GPS機能がない
iPad touchはGPS機能がないので、正確な位置情報を使って地図(カーナビ)を使うことができない。
Wi-Fi接続時には、だいたいの位置を確認することは可能。 - セキュリティー対策
断続的にWi-Fiスポットが切り替わっていれば、それほど神経質になる必要はないかもしれないが、ネットワーク内に悪意の第三者が存在している可能性もある。
同一のフリーWi-Fiに長時間接続する場合は、VPNなどを使って最低限のセキュリティー対策を取る必要がある。 - バッテリー消費
自動的にWi-Fiスポットに接続するためには、常時Wi-Fiをオンにしておく必要がある。
接続していない時、iPod touchは常にWi-Fiを探している状態にあるため、バッテリーを消耗してしまう。
長時間Wi-Fiスポットに接続できない時は、Wi-Fiをオフにしておいたほうが良いだろう。 - マイクとスピーカーが逆
iPad touchはマイクが上部、スピーカーが下部に付いているので、通話時は上下逆さまにして使う必要がある。
あるいはヘッドセット付きイヤホンなどを使う。

まとめ
Wi-Fiスポットが多い都心部では、これで充分なような気がする。
またiPad touchではなくsimを抜いたiPhoneであれば、GPS機能もあるしマイクとスピーカーの位置も問題ない。
今後、登録できるWi-Fiスポットが増え、アプリの精度も上がれば、さらに快適に使えるはずだ。
将来的にはMVNOも解約し、Wi-Fiスポットだけで運用することも選択肢に入れても良いだろう。
タウンWi-Fiを開発している株式会社WiFiシェア荻田剛大氏の、
日本をWiFiで覆い、通信料金を安く、通信制限を無しにできます。ゆくゆくは携帯会社と契約して高額な費用を払う必要性も無くせると考えています。
ということも、そう遠くない未来の話になるかもしれない。
※ これはあくまで検証であり、僕が実際に使ったわけではありません。実行される方は自己責任でお願いします。