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「池袋ウエストゲートパーク」と「アキハバラ@DEEP」 好きだったTVドラマは、どちらも石田衣良が原作だった


昔はテレビが好きで、特にドラマをよく見ていた。
野島伸司や野沢尚、北川悦吏子など、そうそうたる脚本家が活躍していた時代だ(映画は監督で語られるのに、TVドラマは脚本家で語られることが多いのはなぜかな…)。

特に好きなドラマは「池袋ウエストゲートパーク」と「アキハバラ@DEEP」だ。
どちらも石田衣良の小説が原作になっている。

池袋ウエストゲートパーク

通称 “IWGP”。
主演はTOKIOの長瀬智也、脚本はクドカンこと宮藤官九郎。
クドカンの出世作といっても良い作品だが、特筆すべきはその他の出演者。

カラーギャングGボーイズのリーダー(キング)の窪塚洋介や、主人公の友人役の佐藤隆太と山下智久は準主役なので良いとしても、敵役のドーベルマン山井に坂口憲二、元いじめられっ子のヤクザに妻夫木聡、引きこもりのハッカーが高橋一生、風俗好きの警官が阿部サダヲ、池袋署の署長はハリウッドスターの渡辺謙。
さらに小栗旬が特別出演でもなんでもなく、ワンシーンワンカットだけほんとうのチョイ役で出ている。
現在はほとんどが主役級の出演者で、今となってはなんとも贅沢な配役だ。

原作は石田衣良の同名小説で、ストーリー自体はそれに準じているが、各所にパロディー的な小ネタが挟まれている。
コメディータッチで話が進みながらも、しっかりと青春ハードボイルドになっているのは、さすがのクドカン作品だ。

アキハバラ@DEEP

DVD販売用のTV版として放送された深夜ドラマ。
IWGPが池袋を舞台にしていたのに対し、こちらはタイトルどおり電脳都市秋葉原が舞台だ。
当然、登場人物もカラーギャングではなくヲタクたち。

とあるウェブサイトをきっかけに集まった6人のヲタクが、それぞれの特技を武器に街のトラブルを解決していく。
という、基本的なストーリーはIWGPと似ているし、演出もどこかクドカン的なものを感じることができる。

こちらも出演者はIWGPほどではないが、生田斗真や “逃げ恥” で大ブレイクした星野源、ゲーマーでギークでもある松嶋初音など、放送時間を考えればそうそうたるメンバーだ。
そしてなによりも、昼はメイド喫茶の人気スタッフ、夜は地下格闘技のチャンピオンという2つの顔を持つアキラ役の小阪由佳がイイ。
最後ヘンなことになり芸能界を引退してしまったけど、この頃の由佳ちゃんは肉感的ながら手足が長く、ミリタリーファッションがとても似合っていた。
ほんとにカワイかったよ…

個人的に惹かれたのは主人公が使っている端末が、僕も愛用していたVAIO C1だったこと。
C1のパネルにに通信機器やスピーカーを無理やりくっつけ改造し、アンテナ(!?)を伸ばして街中でネットにアクセスするのが、サイバーでカッコよかった。
他にもMacやVAIOなど、舞台秋葉原ならではのガジェットが多々登場する。

IWGPは小説で続編が続いているけど、こっちはないのかな…
やっぱりヲタクの僕としては、こっちの方が好きかな…

まとめ

2つのドラマの共通点は、石田衣良原作ということだけではなく、街(ストリート)を舞台とした群像活劇であること。
人生で大切なことはすべてストリートで学んだ、といったのは高城剛だっただろうか…

そういえばチョット前に石田衣良と高城剛がメルマガの企画で対談してたな。
アーカイブを探して、もう一度読んでみるかな…

[文中敬称略]