このブログでも紹介した高城剛氏の著書「多動日記」でも、少し言及されていたTor。
いくつかのサーバを経由して接続するため、IPアドレスも変更されユーザーを追跡・特定するのが難しく、匿名でサイトにアクセスできるソフトウェアだ。
一般的にはPC(Mac)で使うものであるが、 iPhoneやiPadで使えるiOSアプリもある。
「Onion Browser」だ。
インターネットを安全に使いこなすために、サイバーセキュリティーについて勉強する
なおTorについては、これも以前このブログで紹介した書籍「闇ウェブ」でも、その危険性も含めて細筆されている。
Torを使ってみようという方は、その前に一読をオススメする。
セキュリティ集団スプラウト
Torについて少し詳しく書いた。
Onion Browserの使い方
起動すると自動的に各サーバにアクセスされる。
このホーム画面が表示されれば、利用可能だ。
ブックマークからDuckDuckGO(Tor Onion Site)を開く。
このブログを見てみよう。
ふつうにリストアップされる。
ブログが表示された。
ほんとうにIPアドレスが変更されているのか?
SafariでアクセスしたIPアドレス。
Onion BrowserではIPアドレスが変更されているだけでなく、ゲートウェイも不明になっている。
ちなみに、このIPアドレスはパナマのものであるらしい…
しばらく時間をおいて接続すると、前回と違うIPアドレスが使われているうえに、ゲートウェイも表示されている。
接続するたびに違うサーバに接続・経由される仕組みになっている。
こちらはフランスのIPアドレスのようだ…
まとめ
使い方は一般のブラウザアプリと大差ないが、複数のサーバを経由するため、とにかく遅い(これでもアップデートにより早くなったようだが…)。
最近の高速回線と、高性能な端末・ブラウザアプリに慣れているので、少なからずストレスを感じる。
ふつうの人には実用的なアプリとはいえそうもない。
AppleのApp Storeで継続してリリースされているアプリなので、一定以上の安全性は担保されてるようではある。
ただしアプリ自体に危険性はなくても、使用する過程において危険領域に踏み込んでしまう可能性はある。
使用はあくまで自己責任だ。
そして僕たちのようなネット素人は、怪しいサイトにはアクセスしないことが重要だ。