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あのビックオレンジがまさかの生産終了!? しかし後継モデルも登場!


いつも当然あるものが、突然姿を消すことがある。
今回もまた、誰もが一度は目にしたであろうもの、多くの人が一度は手にしたであろうものが、姿を消そうとしている。
独特のオレンジ軸のボールペン、ビックオレンジだ。

ビックではすでに生産を終了し、現在市場に残っているもので販売を終了するという。
本来は1本88円で販売されているビックオレンジは、例によってプレミアが付いて、転売ヤーとの間で高値で取引されているようだ。

ビックとは

ビック(BIC/正式社名はソシエテ・ビック)は、1945年にパリ郊外でシャープペンシルや万年筆の部品を製造するメーカーとして誕生した。
1950年に使い切りのボールペンであるビック・クリスタルを販売開始。
1961年にビックのフラッグシップモデルともいうべき、ビック・オレンジの販売を開始。
同年、ビックのアイコンともいうべきビックボーイが、フランスのポスター画家レイモン・サヴィニャックによってデザインされる。


▲ 誰でも一度は目にしたことがあるはずだ。

その後、1970年台に入り、ビックは4色ボールペンや使い捨てライターなどを発売し、世界中の人々に親しまれることになる。

しかし後継モデル誕生! その名は「クリスタル オリジナルファイン」


とはいえ、単純に販売を終了するわけではない。
ビックは後継モデルを、ちゃんと用意している。

クリスタル オリジナルファインと呼ばれるそのモデルは、オレンジ色のペン軸なので後継モデルとすぐ分かる。
しかもペン軸はオレンジ色の透明だから、インクの減り具合が分かりやすい。
ビックオレンジのように、突然インクが切れてしまうということがない。

しかも筆記距離2kmのビックオレンジに対し、クリスタル オリジナルファインは約1.75倍の3.5km。
400字原稿用紙で、175枚も書けるという(今どき原稿用紙を使う人もいない、といってはいけない…)。

全長149mmで最大径13.7mmで、ビックオレンジとほぼ同じ大きさ。
ペン軸は、鉛筆のように握りやすい六角軸もそのままだ。

ボール径は0.8mm、現在インクは黒のみだが、青や赤は2022年販売予定。
価格は110円。

まとめ


僕の自宅にも、1本ビックオレンジがあった。
自分で購入したものか、もらったものか、誰かのものを借りパチしたものか記憶がない。
そんな気軽さ(?)がビックオレンジの特徴のひとつだろう。

文房具は知らない間に販売終了し、知らない間にモデルチェンジされていることがほとんどだ。
販売終了することや、後継モデルが販売されることが、これほどニュースになることは、滅多にないのではないだろうか。
それほどビックオレンジが長年にわたり、多くに人に親しまれていたということだろう。

とはいえ何年後かに、要望に答え再生産、ということもあるかもしれない…