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ドキュメンタリーへの誘い「映像の世紀」と「東京裁判」


夏休みは主に映像コンテンツを観て過ごした。
前半はAmazonプライム・ビデオで見逃していた映画・アニメや、YouTubeで手塚プロダクション制作24時間テレビスペシャルアニメを視聴し、後半はAmazonプライム・ビデオで配信が開始された「シン・エヴァンゲリオン」を繰り返し観た。

夏休みにAmazonプライム・ビデオやYouTubeで観るべきアニメ3選!?

それらと並行して視聴したのが「映像の世紀」だ。

映像の世紀


「映像の世紀」は1995年3月から、NHK総合テレビの「NHKスペシャル」で放送されたドキュメンタリー作品。
世界の記録映像を集め、ほぼ時代ごとに編集したドキュメンタリーだ。
動画をコンテンツとして保管することが可能になった20世紀初頭から、2度の世界大戦を経て現代(1990年台)に至るまでを描いている。
26年前、四半世紀前の作品だが、内容が古い映像を集めたものなので、今観てもまったく古さを感じさせない。

シリーズは全部で11集で、それぞれが74分だから814分、全部で14時間近くある。
これらが2021年8月3日から、深夜にNHKで再放送されたものを録画して観た。

正直なところ、最初は「こんなものか…」と思っていたが、第1次世界対戦を描き始めたところから、俄然面白くなったきた(“面白く” というのが語弊あるとすれば、“興味深く” というべきか)。
塹壕と毒ガス、まさに長編戦争小説「西部戦線異状なし」そのままだ。

第1次世界対戦終結後、ドイツではナチス党が国民の支持を集めて台頭し、第2次世界大戦が始まる。
ホロコースト・無差別爆撃・原子爆弾…
目を覆いたくなるシーンも散見されるが、あくまでカメラは非情に記録を続ける…

その後、東西冷戦やベトナム戦争、様々な民族紛争を経て現代に至る…

激動の20世紀の全記録といっても過言ではないだろう。
近代史の大きな流れが、このドキュメンタリーフィルムで網羅されている。
とても充実した作品だった。



東京裁判


「映像の世紀」を観ていて、もう一度観たい、と思った作品があった。
「東京裁判」だ。
僕はこれを高校生か大学生の時、終戦記念日あたりにテレビで放送されたものを観た。
もう30年以上前の話だ。

「東京裁判」は太平洋戦争後に行われた、極東国際軍事裁判の記録フィルムを編集したドキュメンタリー映画。
米国防総省に保管されていた、50万フィートもある長大なフィルムを、約5年かけて編集したという。
上映時間は4時間30分以上で、映画館では途中で休憩が挟まれた。

監督は「人間の條件」や「切腹」の小林正樹。
佐藤慶の淡々としたナレーションが、逆に裁判の緊迫感を盛り上げている。

東京裁判というタイトルなので、極東国際軍事裁判の様子が中心だが、ポツダム会談から太平洋戦争のみならずナチス党の興亡など、裁判の背景まで描かれている。
処刑シーンなど「映像の世紀」と同じように、目を覆いたくなるシーンもある。

映画は被告全員の判決のシーンのあと、トルーマン大統領の再選祝賀パレードを背景に、朝鮮戦争やベトナム戦争、キューバ危機など、第2次世界大戦後も世界各地で戦争や紛争が絶えないことを示唆して終わる。

「東京裁判」は僕が調べたところ、どのビデオオンデマンドでも配信されていなかったので、久々にGEOでDVDをネットレンタルして観た。


まとめ

僕は基本的に、小説も映画もフィクション派だ。
作者が読者、視聴者を楽しませようと思って創作したもののほうが、当然面白いと思っている。
しかし、こういった歴史を冷徹に描写したものも、けっこう面白いと改めて感じた。

今後はノンフィクション、ドキュメンタリーも意識して観て(読んで)いこうと思う。

[文中敬称略]

▼ ちなみに書籍では、学生時代に読んだこの本が面白かった。