
年末、Amazonプライムビデオのトップページに表示された番組が気になり、なんとなく観てみるとすっかりハマってしまった。
NHKのドラマ「ひらやすみ」だ。
NHKドラマ「ひらやすみ」
原作は真造圭伍のマンガ。
ひらやすみ(1) (ビッグコミックス) Kindle版
真造圭伍
ひょんなことから知り合った老婆から譲り受けた、古い平屋に住む生田ヒロトが主人公。
ヒロトの平屋に、東京の美大に合格した、従姉妹の小林なつみが越してきたところから物語は始まる。
ヒロトは元役者で今はフリーターの29歳。
のんびり屋で悩み事は毎日の夕食。
なつみは内気で内弁慶な、マンガ家志望。
そんな二人を中心に、何も起こらない日常を描いている。
小林なつみ役の森七菜に着目せよ!
主人公生田ヒロト役の岡山天音も良いのだが、僕は小林なつみ役の森七菜が面白い。
森七菜は、今までも映画などで観て知っていたのだが、ちょっとカワイイ女の子程度の印象しかなかった。
しかし今回の小林なつみ役の演技が弾けている。
演技か素か、観ていて分からないほどだ。
僕の個人的なお気に入りはエピソード2。
なつみが新歓パーティーで間違って酒を飲んでしまい、気分が悪くなってしまう。
リバースするために帰りの電車から降り、終電がなくなってしまいヒロトに迎えに来てもらう。
タクシーで帰りたいというなつみを、金がないからと断り、夜の街を二人で歩いて帰る。
帰り着いた頃には酔いも冷め、家に入るなり「お腹が空いた」というなつみが何ともカワイイ。
夜道を歩いている時にバックに流れる、岡山天音と森七菜が歌う歌も良い。
もう一つはエピソード3.
雑誌の新人賞に応募するマンガを、こっそり描いているところをヒロトに見つかってしまったシーン。
なつみは “マンガを描く=オタク=恥ずかしい” という偏見の持ち主。
見つかった後のなつみのリアクションが、面白いやらカワイイやらで、繰り返し観てしまう…
「ひらやすみ」だけではなく、今後の森七菜の作品に注目だ。
まとめ
以前このブログでも紹介した映画「PERFECT DAYS」などもそうだが、大事件も起こらなければ大冒険もない。
誰しもが体験するような、ありきたりの日常を淡々と描いた作品だ。
こんな作品に心惹かれるのは、僕も歳を取ったのかなとも思う。
といっても、これらの作品は高齢者だけに受けているわけではないだろう。
現実世界では、あちらこちらで戦争や紛争が頻発している。
日本の周辺でも、いつ発火してもおかしくない、火種がいくつもある。
国内でも地震や大雨などの自然災害が、いつどこで発生してもおかしくない状況だ。
リアルな世界の方が、よほどスペクタクルに満ちている。
だからこそ、せめてフィクションの世界に平穏な日常を求めるのかもしれない…
[文中敬称略]
ひらやすみ
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