以前このブログでも紹介したダッフルコート。
トラッドやアイビーファッションのアウターで、そのダッフルコートと双璧をなすのがPコートだ。
今回はPコートを見てみよう。
Pコートとは
英海軍や米海軍でも着用していた、厚手ウールのダブルブレスト(前を二枚の生地で重ねてボタンをつけている)で腰丈の外套。
ダブルブレストになっているから、風向きによって左右どちらでも上前にできるようになっている。
コートといっても、スーツやジャケットの上から羽織るというより、シャツやセーターの上に着ることが多い。
そういう意味では、Pジャケットと呼ぶほうが正しいのかも知れない。
Pコートが登場する映像作品
セルピコ
アル・パチーノ主演の刑事映画。
パチーノといえば「ゴッドファーザー」や「スカーフェイス」など、マフィアやギャングを演じているイメージが強いんだけど、珍しく刑事を演じている。
でも意外とハマっているのは、さすがアル・パチーノだ。
シャンブレーシャツにニット帽は、正統派のPコートコーディネートだ。
さらば冬のかもめ
またも出ました、ジャック・ニコルソン。
ヤクザな米海軍水兵のニコルソンが相棒と二人で、罪を犯した新兵を刑務所まで護送するお話。
その道中のハチャハチャぶりが楽しい。
ラストがちょっと切ないところもイイ…
水兵役なんでコーディネートは軍式だ。
ニコルソンは裸の上にPコートを着ていたような気もするな。
それにしてもこのブログ、ジャック・ニコルソンの登場回数が多いな。
特別な意味がないことを、改めてお断りしておく。
ハゲ隠しなんて言わないで… schott ニットキャップを買った
まとめ
海軍の下士官が着用していたくらいだから、Pコートは作業着だ。
潮風や波しぶきを受けるような環境で使われていたに違いない。
だから本来は、きれいめなコーディネートより、タフでワイルドな着こなしのほうが似合うんじゃないかな。
最近はSTUSSYなんかからも出ているから、ストリート系にも受け入れられているアイテムでもある。
スウェットパーカーとキャップなんかに合わせてもイイね。
そんな着こなし、もう僕にはできないけれど…