小説、アニメ、ゲームなど、僕はサイバーパンクが好きだ。
僕の好きなサイバーパンク映画を紹介しよう。
トロン
世界初の本格的CG導入映画。
そして僕が知る限り、世界初のサイバーパンク映画だ。
制作はディズニー。
ディズニーが、CGを多用したサイバーパンク映画を造ったというのも少し意外だ。
ゲーム盗作の証拠をつかもうと、コンピューターにハッキングした主人公がコンピュータ内に取り込まれてしまう。
現実世界をも独裁的に支配しようとするゲーム会社、主人公はプログラム世界に戦いを挑む…
とにかくコンピュータ内部の映像が美しい。
28年の時を経て、続編の「トロン: レガシー」が制作されている。
さらに本作と「トロン: レガシー」の間を描いたアニメ、「トロン:ライジング」もある。
こちらはディズニー・チャンネルで配信されている。
いずれも必見だ。
トロン:オリジナル
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JM
サイバーパンクの旗手、ウイリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニイ」(短編集「クローム襲撃」収録)が原案で、ギブスン自身も脚色として参加している。
タイトルの “JM” は、「記憶屋ジョニイ」の原題、Johnny Mnemonicの頭文字。
脳に記憶装置を埋め込んだ “データの運び屋” である主人公が、殺し屋に狙われる…
主演はキアヌ・リーブス。
共演は北野たけし。
北野たけしは、データを狙うヤクザのボスを演じている。
娘の3D映像を観るシーンは、同じくギブスンの「モナリザ・オーヴァドライヴ」からの引用か。
ハリウッド版「攻殻機動隊」の荒巻ではメタメタだったが、この作品の北野たけしはイイぞ。
現実のパソコンやIT技術が進みすぎて、本作のスペック(脳の記憶領域が最大160GBしかない…)がショボいけど、それを補ってあまりある楽しさだ。
特にウイリアム・ギブスンファンなら必見の一作だ。
JM
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マトリックス
この世界はコンピュータ=AIが創った仮想現実。
現実を取り戻すべく天才ハッカーの主人公が、現実と仮想現実の間を行き来して戦う…
主演は、またしてもキアヌ・リーブス。
東洋の血が少し入ったキアヌは、ほんとうにサイバーパンクが似合う。
監督はウォシャウスキー兄弟(当時)。
彼らはギブスンの「ニューロマンサー」を映画化したかったのだが、諸々の事情で断念しオリジナルストーリーにしたようだ。
しかし、そもそもタイトルの “マトリックス” も、劇中に出てくる “ザイオン” という文言も「ニューロマンサー」に出てくる言葉。
それくらい「ニューロマンサー」に影響を受けているということだろう。
ウォシャウスキー兄弟はその後、ふたりとも性転換しウォシャウスキー姉妹となる。
人生の前半を男性として、後半を女性として生きるふたりが、一番サイバーパンクかもしれない。
続編の「マトリックス リローデッド」、3作品目の「マトリックス レボリューションズ」、番外編ともいうべき「アニマトリックス」、そして今年(2021年)4作目となる「マトリックス レザレクションズ」が公開される。
マトリックスの世界は、まだまだ終わりそうにない。
マトリックス
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まとめ
サイバーパンクには、狭義と広義があるといわれている。
狭義はコンピュータやインターネットなどを扱った、本来の意味でのサイバーパンク。
今回紹介した3作品は、いずれも狭義のサイバーパンクといって良いだろう。
広義とは、コンピュータやインターネットなどを扱っていなくとも、世界観がディストピアでサイバーパンク的な作品。
「ブレードランナー」や「AKIRA」がそれに当たるだろう。
僕は原理主義者ではないので、「ブレードランナー」や「AKIRA」もサイバーパンクでイイと思っている。
「ブレードランナー」や「AKIRA」は僕も大好きな作品だからだ。
ブレードランナー ファイナル・カット
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AKIRA
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