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というわけで、今のうちにまとめて観ておこうと気になる映画を探っていたら、以前見てちょっと面白かった映画をみつけた。
「花のあすか組!」だ。
ストーリー
199X年のニュー・カブキタウンは、女帝HIBARIが支配している。
トキ正宗をリーダーとするストリート・ギャング “レッドノーズ”、K官率いる治安当局 “PB-4” が “赤玉” と呼ばれるドラッグを巡って抗争を繰り返している。
そんな中、あすかと相棒のミコは、K官の金と “赤玉” を奪ったことから、ニュー・カブキタウンの抗争はさらに激しくなる…
原作は高口里純の同名マンガ
高口里純の同名マンガ「花のあすか組!」。
いわゆる不良少女もので、映画とのストーリー上の共通点はほとんどない。
主人公のあすかをはじめ、登場人物名や関係は原作を引用しているようだ。
1985年連載開始というから、約20年前のマンガだ。
当時はけっこう人気があったみたいだが、僕は読んだことがない…
監督・脚本は崔洋一
松田優作の「遊戯シリーズ」で助監督を、後に「月はどっちに出ている」や「血と骨」で監督を務めた崔洋一。
本作では脚本も担当している。
晩年はテレビのコメンテーターなどで、比較的温厚なイメージだが、若い頃は映画スタッフへの暴力行為が有名だったという。
角川春樹とも親しく、本作は当時人気の角川映画監督4作目に当たる。
本作のニュー・カブキタウンの無国籍的な風景は「ブレードランナー」を、街の大半が高架下なのは「ストリート・オブ・ファイヤー」を思わせて悪くない。
「ブレードランナー」が1982年、「ストリート・オブ・ファイヤー」が1984年公開だから、1988年公開のこの映画は間違いなくその影響を受けてるだろう。
まとめ
当時の同時上映が「ぼくらの七日間戦争」というから、良くも悪くもアイドル映画。
ツッコミどころも少なくない。
世界観がちょっとサイバーパンクっぽいのと、つみきみほ演じる主人公のあすかのコスチュームが、「AKIRA」の金田っぽい点が気に入っている(映画の「AKIRA」は本作と同年の1988年公開だが、マンガ版は1982年連載開始、2年後くらいに単行本が出版されているから、これも影響を受けている可能性はある)。
全身全霊をあげてオススメするという映画ではないが、暇なときにちょっと観てみるにはうってつけの映画だ。
[文中敬称略]
花のあすか組
Amazonプライムビデオ Cinema Collection by KADOKAWA