最近はKindleばかりで、紙の本はほとんど購入しなくなった。
一番最後に購入した紙の本は、村上春樹の「騎士団長殺し」で、その前はもう記憶にもない。
雑誌も買わなくなって、「flick!」と「MacFan」をKindle unlimitedで読んでいる。
僕にとっては、Kindleがあれば困らない時代になりつつある…
そんな中、こんな懐かしい雑誌、ムック本までKindle化されていた。
プラモデル雑誌「ホビージャパン」の別冊「HOW TO BUILD GUNDAM」やそのシリーズだ。
HOW TO BUILD GUNDAM &2
空前雑後のガンプラブームは、「HOW TO BUILD GUNDAM」から始まったといっても過言ではないだろう。
オーバー40のガンプラモデラーは、間違いなく愛読していたはずだ。
ガンダムやザク、ドムなどの定番(?)モビルスーツはもちろん、砂漠仕様などモデラーオリジナルのカスタムモビルスーツも掲載されていた。
中でも特に目を引いたのは、旧ザクの“黒い三連星” バージョン。
アニメ登場時に初めてドムに乗ったのであれば、それ以前にはザクを、しかも歴戦の戦士であれば旧ザクを使っていたはずだ、という推測から誕生した。
ここからMSV(モビルスーツバリエーション)がスタートすることになる。
その続刊「HOW TO BUILD GUNDAM 2」でさらにオリジナルは昇華され、今ではモビルスーツシリーズとして当然のようにラインナップされるMS06R、黒い三連星専用高機動ザクが登場する…
ガンプラのみならず、本家アニメのガンダムシリーズにも影響を与えた貴重な書籍だ。
GUNDAM WEAPONS
「HOW TO BUILD GUNDAM」をさらに進化させ、シリーズや機体を絞って特集したのが「GUNDAM WEAPONS」だ。
当初は「HOW TO BUILD GUNDAM」シリーズとしてリリースされたので、大きさも同じB5サイズだった。
第2巻からは独自シリーズになったので、A4サイズに大型化された。
個人的には「HOW TO BUILD GUNDAM」にあったマニアックな部分が少なくなり、キレイな作例集になってしまったのが残念だった記憶がある。
僕自身、すべて把握しているわけではないが、シリーズ全部でおそらく20〜30冊は超えていると思われる。
今後すべてKindle化されるのだろうか…
青の騎士ベルゼルガ物語 BLUE KNIGHT
この作品がホビージャパンの別冊ムック本で出ているのは知らなかった。
この頃には、すでにプラモデルを造らなくなっていたのだろう。
ただし、原作となっている「装甲騎兵ボトムズ」のスピンオフノベル「青の騎士ベルゼルガ物語」は読んだ記憶がある。
ベルゼルガは、巨人族のクエント人専用に開発されたAT(アーマードトルーパー)だ。
いかにも兵器然としたスコープドッグと違い、カラーリングやデザインがオシャレでカッコイイと思っていたら、ベルゼルガを主人公とした(?)物語ができ、当時は人気を博していた。
ミリタリー色が強いATは、ガンダムのモビルスーツとは、また別の人気があった。
大きさがモビルスーツの半分くらいで、1/48や1/35などのモデルがあり、他社のミリタリーモデルと組み合わせたジオラマなども多く見られた。
こういうムック本が出て、当然だったのかもしれない。
まとめ
「HOW TO BUILD GUNDAM &2」は数年前に再販されているので、その時に入手したオールドファンもいるだろう。
「HOW TO BUILD GUNDAM」の初版が1981年、復刻版が2009年、さらに時を経て2017年にKindle化…
40年近くガンダム人気が衰えない理由が、こういうところからも分かる。
当時のファンの多くが、いまだに人気を支えているのだ…