先日iOS16.3がリリースされた。
今回はバグの修正だけでなく、新たな機能が追加されたようだ。
確認しておこう。
新しいユニティの壁紙
新しい壁紙が追加されている。
“黒人歴史月間を記念して黒人の歴史と文化をたたえる新しいユニティの壁紙” ということらしい。
壁紙の変更は、[設定]>[壁紙]>[+新しい壁紙を追加]から行う。
常時点灯モードがあるiPhone14Proでは、経過時間で枠だけの黒いモードに変化するようだ。
iCloud用の高度なデータ保護
iCloudデータをエンドツーエンドの暗号化で保護される機能が、日本でも使えるようになった。
[設定]>[ユーザー名]>[iCloud]で[高度なデータ保護]をタップ。
[高度なデータ保護をオンにする]をタップ。
高度なデータ保護で暗号化できるのは、以下のとおり。
- デバイスのバックアップ
- メッセージのバックアップ
- iCloud Drive
- メモ
- 写真
- リマインダー
- Safariのブックマーク
- Siriショートカット
- ボイスメモ
- ウォレットパス
高度なデータ保護をオンにすると、Apple側は復旧することができない旨のアラートが出る。
自身で復旧キーを作成しておく必要があるので、[アカウントの復旧を設定]をタップ。
何らかの事情でApple IDにアクセスできなくなった時のために復旧用連絡先の設定、あるいは復旧キーを作成しておく必要がある。
復旧用連絡先は、所有者の本人確認をし、アカウントと全データへのアクセスの復旧を手伝ってくれる人物。
家族や近しい友人など、自分が信頼している人物を指定する。
復旧用連絡先の人物に指定できるのは、iOS15、またはiPadOS15以降を搭載したiPhone、またはiPad、もしくはmacOS Montereyを搭載したMacを所有している必要がある。
復旧用連絡先の人物が該当データにアクセスできるのではなく、あくまで復旧のためのコードを送ってくれるだけだ。
復旧キーは、ランダムに生成される28文字のコード。
パスワードをリセットする時や、Apple IDへのアクセスを復旧する際に使える。
復旧キーは忘れることがないよう、自分で管理する必要がある。
かなり強固なデータ保護ができる機能ではある。
万が一悪意の第三者がデータにアクセスした時も、すべて暗号化されているので閲覧することができない。
とはいえ復旧用連絡先や復旧キーなど、そのために必要なものも少なくない。
とりあえず僕には、そこまでして守るべきデータもないので、この設定は見送ることにした…
物理的なセキュリティキー
今まではApple IDを使ってサインインする時、Apple IDのパスワードと(僕の場合は)SMSで送られてくる6桁の確認コードでアクセスできた。
今回のアップデートで6桁の確認コードの代わりに、物理的なセキュリティキーでアクセスすることが可能になった。
物理的なセキュリティキーとは、USBメモリのような小さな外付けのデバイス。
これをiPhoneであればLightning端子に接続することで、Apple IDにアクセスすることができる。
Appleは “フィッシング攻撃やソーシャルエンジニアリング攻撃といった標的型攻撃への対策を強化したい人が任意で使える、高度なセキュリティ機能” としている。
iPhoneがLightning端子を使い続ける限りMACやiPadと共有するなら、Lightning端子とUSB-C端子を持つ、このあたりが最適か…
まとめ
iOS16.3で高度なデータ保護が日本でも使えるようになり、物理的なセキュリティキーと併用すれば、iPhoneはセキュリティ的にかなり強固な端末になる。
とはいえ僕も含めふつうの人には、そこまで強固なセキュリティシステムは必要なさそうだ。
中途半端に設定してしまうと、復旧キーを忘れたり、物理的セキュリティキーを失くしたりして、後々大変なことになりそうだ。
とりあえず、今のままで十分セキュリティは保たれている。
当面、僕はこのままの設定でいくつもりだ。
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