新色が発売され以前から気になっていたのだが、(特技)映画監督の樋口真嗣氏が愛用していると知って購入することにした。
コクヨ測量野帳、「野帳スケッチ 3mm方眼 チャコールブラック」だ。
測量野帳とは
文房具などを製造・販売するコクヨが販売している、測量士のために、1959年に発売された手帳。
土木・建設関連の現場で使うことが多いので、表紙が硬く、立ったまま手に持って筆記することができる。
丈夫で多少の水濡れも平気な、タフな手帳だ。
大きさは160×91×6mmで、ページは80ページ(40枚)。
ポケットにも入るコンパクトなサイズだ。
そのサイズが評価され、建設業界の定番となり、日本の高度成長期の建設現場を陰で支えたという。
ミニマルなサイズとデザインが一般にも受け入れられ、モバイルワークや旅の記録、日常のメモなど、個人のライフシーンまで用途が拡大している。
本来は緑色の表紙だけだが、少し前に別カラーの測量野帳が販売された。
樋口真嗣監督も愛用
樋口真嗣氏は「平成ガメラシリーズ」や「シン・ゴジラ」で特技監督、「進撃の巨人」や「シン・ウルトラマン」では監督を務めている。
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樋口監督の測量野帳への愛は、KOKUYOのウェブサイトで語られている。
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測量野帳を横に使うと、縦横の比率が映画の比率に近いので、フレームを意識しないで良いところがお気に入りらしい。
そんな樋口監督が、書き溜めた測量野帳の落書き、メモを一冊の本にしたという。
日本を代表する特撮監督のアイデア帳をのぞき見できるのだから、アニメファン・特撮ファンは必見の一冊になりそうだ。
コクヨ 野帳スケッチ 3mm方眼 チャコールブラック
僕が購入したのは、当然(?)チャコールブラック。
他に、ウォームホワイト・グレイッシュブルー・サルファーイエローがある。
開くと、ほぼ正方形になる。
表紙は紙クロス貼りで厚みがあり、しっかりとした強度を持っている。
価格の割に、意外と高級感もある。
中紙は薄いグレーの3mm方眼がプリントされている。
野帳スケッチにペンホルダーをカスタム
手帳はペンなどの書物がないと機能しない。
しかし野帳スケッチには、ペンホルダー的なものは付いていない。
では造ってしまおうと、いつものように(?)簡単にカスタムした。
用意するのは、25mmのダブルクリップ。
これで裏表紙(表紙でもOK)の端を挟む。
浅く挟むのがコツ。
持ちて部分を伸ばす。
そしてできた、三角型のすき間にペンを通すだけだ。
三角型のすき間はあまり大きくないので、太いペンは適さない。
ビックオレンジあたりがベストだ。
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まとめ
本や資料など、ほとんどのテキストはデジタルに移行しつつある。
PDFなどにすれば、iPhoneやiPadで量を気にせず持ち運ぶことができる。
とはいえ、ちょっとしたメモや、形になっていない考えや思いを記録するには、手書きが向いている。
文字を手で紙に記すことで、意外と具体化することがあるからだ。
いずれそれらも、デジタル化されるかもしれない。
しかし今はまだ、手帳やメモ帳は僕にとっては必需品だ。
そんなわけで、手元にはいつもコクヨ 野帳スケッチがある。