比較的動作が安定しているMacだが、急に固まってしまったりすることがある。
そこまでいかなくても、長く使っているうちに動作が重くなったり、操作と違う反応をすることもある。
それらは再起動するだけで復旧することもあるが、それでも治らない場合はNVRAMリセットを試してみよう。
NVRAMとは
不揮発性RAM(Non-Volatile RAM)。
Macにスムーズにアクセスできるように設定などの情報を記憶しておくための、本体に内蔵されているストレージとは別の場所にある小容量メモリ、記憶領域のハードウェア基本情報のこと。
通常の使用では壊れることはないが、長期間利用していると稀に不具合が発生することがある。
タイムゾーンやスピーカーなどに異常がある場合は、NVRAMが破壊していると考えられる。
旧型のMacでは同様の情報をPRAM(Parameter Random-Access Memory)に記憶している。
リセットの方法は、以下のNVRAMの場合と同じ手順でできる。
NVRAMリセットの方法
- Macのシステムを終了する。
- 再び、Macを起動する。
- すぐ option + ⌘ command + P + R の4つのキーを同時に押す。
- 約20秒間4つのキーを押したまま、Macが再起動するのを待つ。
- 再起動したら(旧型Macでは2度めの起動音の後)、キーを離す。
4つのキーを押すタイミングは意外ににシビアだ。
さらに4つ同時に押す必要があるので、事前に場所を確認しておこう。
それぞれのキーに指をのせた状態で、起動するのが理想かもしれない。
NVRAMリセットのあとは、画面の明るさや音量、タイムゾーンなどもリセットされる場合がある。
確認して再設定しておこう。
まとめ
これでも不具合が解消されない場合は、OSを再インストールする必要がある。
再インストールでも改善されない場合は、ハード的な不具合(MacBookシリーズの場合は、内蔵バッテリーの消耗など)が考えられる。
これはApple Storeなどで修理してもらうしかない。
いずれの場合も、当然すべての設定、データなどがクリアされてしまう。
万が一の時のために、タイムマシーンなどでバックアップはこまめに取っておこう。