時々、phaの著作を読みたくなる。
新刊を常に追いかけて読むほどのファンではない。
ふとした時に「ああ、最近phaの本を読んでないなぁ」と思い、Amazonで面白そうな著作を探す。
pha(ふぁ)とは
大阪府出身のブロガー、作家。
元「日本一有名なニート」。
“元” というのは、作家活動を初めたことで収入が増え、ニートではなくなったからのようだ。
とはいえ京都大学出身で、当初からプログラミングでウェブサイトを作ったり、ギークハウス(シェアハウス)を運営したりと、とてもニートとは思えないくらい活動的だったけど…
ニートの歩き方
phaの最初の著作。
これは出版された時に、発売日に購入して読んだ記憶がある。
確かブログに書いたはずだと思い調べてみると、出版日が2013年5月になっている。
このブログを始める前の、もう削除してしまった前のブログに書いたようだ。
だから細かい内容は忘れてしまったのだけど、当時phaは現役の(?)日本一有名なニート。
仕事をしてなくても、インターネットを使って快適に生きることができる、というようなことを書いていたように思う。
この著作も僕がミニマリスト志向に火をつけた、きっかけのひとつかもしれない。
持たない幸福論
章題が
第一章 働きたくない
第二章 家族を作らない
第三章 お金に縛られない
第四章 居場所の作り方
で、それぞれについて語られている。
「働きたくない」「家族を作らない」というと、日本のためにならないと誰かに怒られそうだが、phaは単純にそういうことをいってるわけではない。
働き方や家族のあり方を、既存の常識にとらわれる必要はないといっているのだ。
もちろん、しっかり働いて家族(子供)を作るという生き方も良いだろう。
しかし、そんな一般的な価値観に振り回されて苦しむ必要はない。
働かず家族も持たず、お金にしばられない自分の居場所をみつける、そんな生き方もあるのではないかという主張だ。
やはり、ミニマリスト必読の一冊といって良いだろう。
ただし、困った時には友人・知人を頼る、というキーワードが時々出てくる。
コミュ障で友人もほとんどいない僕には、やはり少し難しいのかな…
どこでもいいからどこかへ行きたい
僕は基本的に引きこもり、インドアな人間だ。
だから自分から旅行に行くことはほとんどないが、移動すること自体は実は嫌いではない。
以前は仕事で移動、出張することが多かった。
移動中の電車の中でiPodを聴きながら、ボーッと車窓を眺めるのは楽しかった。
宿泊するビジネスホテルの、ミニマルな空間も居心地が良い。
最近は仕事が変わって、出張することはなくなった。
この本の書かれているように、特に目的もなく、どこかのビジネスホテルに泊まりに行っても良いかもしれない。
まとめ
phaの著作の魅力は文章だ。
読みやすく分かりやすく、押し付けがましくなく、適度に力の抜けた感じが、読んでいてとても心地が良い。
がんばらなくてもイイんじゃないか、という内容と相まって、気分的に行き詰まった時の適度な空気抜きに最適だ。
僕もこんな文章が書けたらなあと、読みながらいつも思っている。
[文中敬称略]
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