相変わらずLINEの乗っ取りが、続いている。
先日、女優の仲里依紗さんも、乗っ取られたらしい。
LINEの乗っ取りでややこしいのは、乗っ取られた本人だけでなく、繋がっている知人にも被害が及ぶ可能性があるというところだ。
知人を巻き込まないためにも、最低限の対策を立てておこう。
メールアドレスとパスワードの変更
今回の乗っ取りは、別サービスのメールアドレスとパスワードが流出したことに端を発しているらしい。
メールアドレスは、基本的にオープンなものだ。
一度でも使用したメールアドレスは、不特定多数の人に知られている、と思っていたほうが良い。
ウェブメールは複数のアカウントを取得することが可能なので、SNS用・通信販売用・連絡用など、いくつかのアドレスを使い分ければリスクを分散できる。
またパスワードも他サービスと同じものを、絶対に使わないこと。
これはあらゆるウェブサービスを使ううえで基本中の基本なのだが、まだまだ徹底されていないのが実情だ。
複数のパスワード管理の煩雑さが、理由の一番だろう。
複数のパスワードの管理には、1Passwordなどのパスワード管理アプリを使う。
▷ 万が一の時のために! 1PasswordのデータをPDAファイルで保存する
クラウドでのパスワード管理に、まったく不安がないわけではないが、現時点では最良の選択肢ではないかと考える。
Mac使いであれば、独自のパスワード管理システムであるKeychainと、1Passwordを使い分けることによりリスクを分散できる。
一組のメールアドレスとパスワードを使いまわしていると、メールアドレスを知る人にとっては、あとはパスワードを推察するだけだ。
簡単なパスワードであれば、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)で割り出すこともできる。
そのサービスが許す限り、アルファベットと数字を組み合わせ、使えるのであれば記号も併用して、長いパスワードを設定しよう。
1PasswordやKeychainであれば、ランダムで意味のないパスワードを生成することも可能だ。
複数のメールアドレスと、サービスごとのパスワードを設定すれば、リスクを最小限度に抑えられる。
乗っ取られないための、最強の設定
LINEの乗っ取りを防ぐ設定は難しくない。
メールアドレスの登録を、LINEアプリから解除するだけだ。
前述のように、乗っ取りにはメールアドレスとパスワードが使われている。
逆にいえば、これが設定されていなければ、乗っ取られる危険性はない。
メールアドレスの登録を解除すれば、アカウント登録しているLINEアプリがインストールされている端末以外からは、基本的にはアクセスできなくなる。
ただし、メールアドレスとパスワードの設定がないと、端末を機種変更した時など、現在利用しているLINEのアカウントなどを引き継ぐことができない。
これには、機種変更時のみにメールアドレスとパスワードを設定し、アカウント移行後、再び登録解除することで対応できる。
また、メールアドレスとパスワードの設定がないとパソコンでLINEを使うことができない。
今回の乗っ取りはスマートフォンからの発信がほとんどであるようだが、使用可能端末が増えれば増えるほど、リスクも倍加される。
リスクを軽減するためにも、必要がない限りパソコンでの使用は控えたほうが良いだろう。
端末から、[設定]→[アカウント]→[他端末ログイン許可]をオフにしておこう。
さらにLINEアプリ、端末ともにパスコードロックを設定しておけば、端末が他人の手に渡った場合も最低限のセキュリティが保たれるはずだ。
もちろん、アプリと端末のパスコードは、別のものにしておくように。
まとめ
今回は、LINEにスポットライトがあてられているが、twitterやFacebookなど他のSNSや、Amazonや楽天市場などのネット販売などのIDとパスワードも常に危険にさらされていることにも注意しておきたい。
考え得る限りのセキュリティシステムを使用し、快適なネット生活を楽しもう。
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