先日、米国MozillaからリリースされたFirefox 57、「Firefox Quantum」。
高速化されたことで最速の火狐の呼び声も高いが、大きな欠点がひとつある。
多くのアドオン(プラグイン)が使えなくなることだ。
僕が使っているアドオンもいくつかが使えなくなったので、一時はFirefox 56にダウングレードしていた。
しかし新しいFirefoxを使ってみたいし、セキュリティ的にも最新版を使うほうが良い。
だからといって、今まで使っていたアドオンが使えなくなるのは不便だ。
そんなわけで、ある裏ワザを使うことにした。
「Firefox ESR」の並用だ。
Firefox ESRとは
Firefox ESRの “ESR” は、Extended Support Releaseの略。
Mozillaが提供している、教育機関、公共機関など一括導入している法人に向け、延長サポートしている旧型のFirefoxだ。
当然新型の機能は搭載されないが、1年に1回のセキュリティアップデートはサポートされているので安心して使うことができる。
旧式なので今までのアドオン、Quantumで使えなくなったアドオンの使用も可能だ。
ただしMozillaはレガシーアドオン(従来型のアドオン)の対応を2018年6月に終了すると明言している。
つまり今回使用できなくなったアドオンが、完全に使えなくなるということだ。
Firefox ESRのインストール方法
Firefox ESRのインストールは簡単、MozillaのESR専用ウェブサイトから、自分の端末にあったインストーラーをダウンロードし、インストールするだけだ。
ただし注意しなければならないのは、ふつうにインストールすると、すでにインストールされているFirefoxが上書きされてしまうこと。
もちろんESRだけを使うのであればそれでかまわないが、Quantumと並用するのであれば、上書きせずに[両方とも残す]を選択するか、
インストールする場所を変える必要がある。
また、QuantumとESRの同時起動はできない(その必要はないけど…)。
まとめ
ふだんはQuantumを、必要なアドオンを使う時はESRを使い分けている。
今のところは快適だ。
しかしMozillaは、今後は “WebExtensions API” ベースのアドオンのみサポートするという。
WebExtensions APIがどういうものであるのか、僕の乏しい知識では分からないが、大半のレガシーアドオンが使えなくなることは確かなようだ。
Firefoxを使い続ける意味があるのかどうかも含めて、ユーザー自身も何らかの対応を迫られている。