PR

誇り高き狼男の遠吠えを聞け! 平井和正のアダルト・ウルフガイシリーズKindle版が期間限定半額販売中!


先日紹介した半村良の伝奇SF小説と同じ頃、同じように夢中になってというより、こちらは熱狂して読んだ本がある。

年末年始に半額で読む! 半村良の名作伝奇SF小説3選!!
一時期、夢中になって読んでいた本がある。 半村良のSF伝奇小説だ。 その代表作ともいえる3作が、AmazonでKindle版が半額になっている。 半村良とは 小松左京や筒井康隆、平井和正などと並んで、日本SF創世記を支えた作家の一人。 映画...

平井和正のSFハードボイルド小説、アダルト・ウルフガイシリーズだ。
こちらもAmazonの祥伝社Kindle版が半額で販売中だ。

アダルト・ウルフガイシリーズとは

ルポ・ライタートップ屋(ゴシップ週刊誌の記事になりそうなニュースをみつけ、雑誌社に売り込む仕事)の犬神明が主人公。
彼が動くところ、いつも血腥い殺人事件に巻き込まれる。
実は犬神明は狼男で、満月期には不死身になる…

明るく陽気な中年(?)犬神明の一人称で語られ、ハードボイルド色が強い。
祥伝社版は、「狼男だよ」「狼のバラード」「魔境の狼男」「狼は泣かず」「人狼戦線」「人狼白書」「人狼天使 第1部」「人狼天使 第2部」「人狼天使 第3部 魔王の使者」に加え、番外編ともいうべき若き犬神明の活躍を描く「若き狼の肖像」と、すべてKindle化されている。
中編や長編など、様々な長さのエピソードが一話完結で続き、終盤は「幻魔大戦」的な展開になり、平井和正の逝去により未完となっている。

犬神明は3人いる?

この犬神明、平井和正の小説には3人登場する。
もちろん3人とも狼男だ。

一つは、今回紹介したアダルト・ウルフガイシリーズと呼ばれる小説群。

もう一つは単にウルフガイ、あるいはヤング・ウルフガイと呼ばれるシリーズ。
“ヤング” ということで、主人公犬神明は中学生で、最初の舞台は学校。
若いだけあって、こちらの犬神明はアダルト・ウルフガイシリーズほど明るくない(はっきりいって暗い)。
三人称で語られ、不死である人狼の血をめぐり各国の情報機関が暗闘する、SF色が強い大河小説。
特筆すべきはこのシリーズ、1970年代の米ソ冷戦時代に書かれたにも関わらず、暗闘する情報期間は米国と中国。
まるで今の時代を予言したような展開だ。
こちらも祥伝社から「狼の紋章」「狼の怨歌」「狼のレクイエム 第一部」「狼のレクイエム 第二部」と出版されていたのだが、どういう理由か現時点(ブログ執筆時点)では「狼の紋章」しかKindle化されていない。
何か事情があるのか分からないが、ぜひ続刊もKindle化して欲しい。

狼の紋章
平井和正