最近は紙の本を買わなくなった。
読みたい本があっても、Kindle化されていないと、まず買わない。
紙の本で買うのは村上春樹の新刊くらいだ。
そんなわけだから文庫本を買うことはなくなった。
以前はお気に入りの文庫本カバーをいくつか持っていたのだが、ほとんど処分してしまった。
にもかかわらず、ちょっと気になる文庫本カバーがある。
「ハヤカワ文庫用ブックカバー」だ。
ハヤカワ文庫用ブックカバー
造りは通常の文庫本カバーだが、素材はなんとコーデュラナイロン製。
コーデュラ(CORDURA)は、アメリカ・インビスタ社の開発した生地で、高い耐久性と防水性を特徴としている。
アウトドア用品などにも使われている、タフな生地だ。
つまり、この文庫本カバーも防水機能搭載ということだ。
とはいえ、カバーしているのは表紙部分だけなので、小口など側面は濡れてしまう…
あくまでオマケ機能と考えた方が良さそうだ。
表紙にはCORDURAのタグが付くので、特別感はハンパない。
ソデには “HAYAKAWA FACTORY” のタグが。
これもまた、ハヤカワファンにはたまらない仕様だ。
ハヤカワ文庫は、2009年にトールサイズ化され、他社の文庫本より高さが少し高くなっている。
そのため、一般に販売されている文庫本カバーには、納まらないことも少なくない。
当然これは、“ハヤカワ文庫用ブックカバー” なので、トールサイズのハヤカワ文庫もカバーできる。
“薄い本から900ページまでの文庫本に対応して” いるという。
カラーは、黒地に黒ステッチと、黒地に赤ステッチの2色。
黒ステッチには黒いしおり、赤ステッチには赤いしおりが付くようだ。
価格は、3,200円(税別)。
7月中旬から、HAYAKAWA FACTORY展開店舗で販売予定。
まとめ
最初に、処分した文庫本カバーを “すべて” ではなく “ほとんど” と書いた。
処分せずに残している文庫本カバーがあるからだ。
それが、ハヤカワ文庫のものだ。
これは、先に述べたトールサイズ化時に一般の文庫本カバーが使えなくなったため、早川書房がキャンペーンで無料配布したもの。
抽選だったか、もれなくだったか忘れたが、カラーは選択できなかった。
それで自分では絶対に選ばないような、派手な橙色のカバーが届いた。
ビニール製で(完全防水?)、お世辞にも高級感があるとはいえない。
しかし意外と頑丈にできているようで、今でも破れたりしたところはない。
ハヤカワ文庫を読む時にはいつも使っていた、思い出深い逸品だ。
久々にこれで、紙のハヤカワ文庫を読んでみるのも悪くないかもしれない…
▲ 金色の “HAYAKAWA PUBLISHING CORPORATION” の誇らしげな刻印
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