2018年3月27日(現地時間)行われたAppleの発表イベントで、おおかたの予想どおり新型iPad(第6世代)が発表された。
前モデル(iPad 第5世代)と何が変わったのだろうか。
iPad 第6世代で変わったこと(新機能)
Apple Pencil対応
今回の目玉は、何といってもApple Pencilが使用可能になったことだ。
今までApple Pencilは、iPad Proシリーズのみで使えた。
今回始めて、同じiPadシリーズとはいえ “Pro” 以外にApple Pencilが開放されたことになる。
ただし “Pro” のディスプレイはリフレッシュレートが最高で120Hz。
反応速度を考えると、Apple Pencilの本来の性能が十分に活かされるのは、やはり “Pro” だと考えて良さそうだ。
また “第6世代” のディスプレイは反射防止コーティングされていない。
“Pro” のように、紙のような書き心地が実現されているのかも気になるところだ。
とはいえ、廉価版のiPadでApple Pencilが使えるようになったことは、画期的といって良いだろう。
A10 Fusion
前モデルのA9チップから、A10 Fusionチップにスペックアップされた。
これはiPadシリーズでいえば、“Pro” のA10X Fusionに次ぐもので、iPhone 7に搭載されているものと同じ。
前モデルより40%速いCPU性能と50%速いグラフィックス性能を持つという。
Apple Pencilを使うには、これだけの性能が必要ということだろう。
ゴールドモデルの色目
ゴールドの色が若干変わり、赤みが強い金色になるようだ…
iPad 第6世代で変わらなかったこと
サイズ
筐体の大きさ・重さは前モデルと変化なし。
240×169.5×7.5mmで469g(Wi-Fiモデル)。
Smart Keyboardには非対応
Apple Pencilには対応したものの、Smart Connectorを搭載していないのでSmart Keyboardを使うことはできない。
サードパーティ製のBluetoothキーボードは各社から販売されているので、もちろん使用可能だ。
個人的にはMicrosoftのUniversal Mobile Keyboard(ユニバーサル モバイルキーボード)がオススメだが、すでに販売終了しているようだ…
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価格
一部では価格がさらに下がり、2万円台になるのではないかという情報もあったが、価格は据え置きの37,800円(税別)から。
とはいえApple Pencilが使えるので、事実上の値下げと考えても良いだろう。
さらに学生や教員など教育関係者は35,800円(税別)から、Apple Pencilも1,000円引きの9,800円(税別)で購入可能だ。
まとめ
今回は教育機関向けということで、米国シカゴの高校で発表会が行われた。
低価格のiPadにApple Pencilを使用可能にしたのも、教育現場で使うことを想定してのことだろう。
最近の教科書は図説が増えたため、大型化しているらしい。
大型化し重くなった教科書を何冊もランドセルに入れて通学するため、小学生に腰痛が増えているという。
iPadであれば数年分の教科書をすべて収められるはずだ。
Apple Pencilが使えるので、ノートの必要もない。
通学するのに重いランドセルやカバンではなく、iPadとApple Pencilだけで十分だ。
iPad(以外のタブレットでもイイけど…)の、早期の教育現場への導入を期待したい。
アラン・ケイが提唱したダイナブック構想を実現するのは、もしかしたらAppleなのかもしれない。
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