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COVID‑19禍中に撮られたメタフィクション映画!? 「8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-」


少し前にYou Tubeで無料公開されていたのだが、すっかり観るのを忘れて今思い出した。
やはり観てみたいと思い、急遽Amazonプライムビデオの、日本映画NETチャンネルで観た。
「8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-」だ。

8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-


COVID‑19が蔓延し外出自粛が叫ばれる中、サトウタクミはネット通販サイトでカプセル怪獣を購入する。
怪獣に詳しい樋口真嗣監督に、カプセル怪獣についてレクチャーを受ける。
同じく丸戸のんもネット通販サイトで星人(宇宙人)を購入したという。
COVID‑19禍で街が無人化する中、サトウはカプセル怪獣の日々の成長をネット配信するが…

☆ ☆ ☆

監督・脚本は岩井俊二。
オールモノクロ映画。

登場人物は5人のみ。

サトウタクミ:斎藤工
丸戸のん:のん
オカモトソウ:武井壮
もえかす:穂志もえか
樋口真嗣:樋口真嗣

これらの人物の、ある意味で密室劇。
密室劇といっても、実際に合っているわけではない。
外出自粛中ということでオンライン、すべてZOOMで行われる。
そういう意味では、会話劇といっても良いかもしれない。

丸戸のんはノンマルト!?

ほとんどの登場人物が、実名を少しずつもじった役名を与えられている(どういうわけか樋口真嗣だけが実名だ…)。

そんな中、丸戸のんの名前がヲタクにはたまらない。
姓名を入れ替えると “のん丸戸”、ノンマルトになるからだ。
ノンマルトは「ウルトラセブン」の第42話「ノンマルトの使者」に登場する人種。
外星から侵略してきた現地球人から逃れ、海中に居住地を移した地球先住民といわれている。
ノンマルトは、海洋開発にも手を出した現地球人に反抗すべく、攻撃を開始したが…

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丸戸のんも実はノンマルトの使者だった、なんてオチを期待したのだが、そういうわけでもなかったのかな…

「8日で死んだ怪獣の12日の物語」はYou Tubeでも観ることができる?


「8日で死んだ怪獣の12日の物語」のオリジナル版(?)は、You Tubeでも観ることができる。
タイトル通り全12話。
ただし登場人物はサトウタクミとオカモトソウのみ。
劇場版のサトウタクミがネット配信するパートを中心に構成されている。

しかもカラーなので、劇場版と少し雰囲気が違う。
ストーリーは同じだが、個人的には劇場版の方が好みかな(樋口真嗣も出てるし…)。

まとめ

劇中にはCOVID‑19禍の自粛期間中の街のようすも織り込まれている。
人影は少なく閑散とし、街行く人も大きなマスクをして、うつむき加減で歩いている…
当時は僕も戦々恐々と日々を送っていた記憶がある。
しかし今になって見ると、どこか懐かしさも感じてしまう光景だ。

COVID‑19は、2類相当から5類に移行された今も、完全に撲滅されたわけではない。
9波、10波の懸念も叫ばれている。
まだまだ油断はできない。
僕はもうしばらくGUの黒いカプセル怪獣と過ごすつもりだ。

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「8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-」を観て、そんなことを思った。

[文中敬称略]

8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-
Amazonプライムビデオ 日本映画NETチャンネル