個人的「ウルトラセブン」名エピソード5選


ここしばらく僕の日曜日は、NHK BSプレミアムの「ウルトラセブン」で始まった。
それも後一週を残すのみ(このブログ執筆現在)。
そこで、僕が個人的に選んだ「ウルトラセブン」名エピソード5選を記しておこう。

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第6話「ダーク・ゾーン」


脚本:若槻文三、監督:満田かずほ。

アンヌの部屋現れた黒い影は、自分は異星人で地球の危機を知らせに来たという。
コントロールを失った宇宙都市ペガッサが、衝突するから地球の軌道を変えることを依頼する。
しかし人類には、未だ軌道を変えるほどの科学力はない…

ウルトラセブンとペガッサ星人は、ほとんど戦わない。
ウルトラセブンは、ペガッサ星人が宇宙都市ペガッサを守るため、地球に仕掛けた爆弾を処理するだけだ。
結局、地球を守るため、キリヤマ隊長は宇宙都市ペガッサをウルトラホーク1号で破壊する…

宇宙都市ペガッサ破棄命令を出すキリヤマ隊長は、後述のノンマルトの海底都市を破壊するシーンを彷彿させる。

第8話「狙われた街」


脚本:金城哲夫、監督:実相寺昭雄。

人が突然凶暴になる事件が頻発する。
ダンとアンヌは、駅前のタバコ自動販売機に原因があることを突き止める。
自動販売機にタバコを納品してきた男を追って、ダンは運河横のボロアパートに潜入する…

畳四畳半の部屋でちゃぶ台を挟んで、ダンとメトロン星人がアグラをかいて話し合う歴史に残る名場面は、あまりにも有名だ。
他にも子供番組とは思えない凝ったカメラアングルは、さすがの実相寺演出。

ボロアパートと澱んだ運河、夕日に染まる下町の光景は、僕ら世代には涙が出るほど懐かしくも美しい。

第37話「盗まれたウルトラ・アイ」


脚本:市川森一、監督:鈴木俊継。

マゼラン星人の少女マヤに、ダンはウルトラアイを盗まれる。
マヤは、巨大ミサイルで地球を破壊する邪魔をさせないために、ダンをウルトラセブンに変身させない使命を受けて地球に潜入していたのだ。
しかしマゼラン星人はマヤを見捨て、救出することなく巨大ミサイルを発射する…

キグルミの怪獣も宇宙人も登場しない。
マゼラン星人マヤは、地球人の少女と同じ姿だ。
聞くところによると、予算の都合でキグルミが造れなかったという。

子供の頃は、なんて面白くないエピソードだと思ったが、大人になって観てみると心に響くものがある。
さすがの市川森一脚本だ。

ちなみに、マヤが最期に押すジュークボックスのキーはJ7
これはJISキーボードでは、自分の名前だ。
このエピソードが最初に放映されたのは1968年だから、パソコンもワープロもなかったんじゃないかと思ったら、1964年にカナタイプライター用のキー配列が制定されていた。

第42話「ノンマルトの使者」


脚本:金城哲夫、監督:満田かずほ。

休暇中のダンとアンヌの目の前で、海洋開発センターの海上基地が爆発する。
ダンとアンヌは、直前にそれを予言した少年、真市を探す。
真市は今の地球人こそ侵略者で、本来の地球人はノンマルトだという…

あまりにも有名なエピソードなので、今さら説明することもないかもしれない。
沖縄出身の金城哲夫ならではの脚本だ。
ラスト近く、ノンマルトの海底都市を破壊した後のキリヤマ隊長の狂気の表情と、アンヌの複雑な表情は忘れられない。

今の地球人が侵略者だったかもしれないという逆転の発想は、あるいは子供番組を超えたSFといって良いだろう。
これも子供の頃に、面白くない、訳が分からないと思っていたエピソードだ。

第43話「第四惑星の悪夢」


脚本:川崎高・上原正三、監督:実相寺昭雄

ダンとソガは、新型宇宙ロケットの試験飛行のパイロットに選ばれる。
長期睡眠から覚めた二人は、地球そっくりな星に不時着する。
そこはアンドロイドが人間を支配する、第四惑星だった…

全エピソード中、最もSF色が強いと個人的には思うエピソード。
遠近法を使ったシュールな映像は、これまた実相寺演出。
ジャン・リュック・ゴダールのSF映画、「アルファヴィル」を彷彿とさせる。

アルファヴィル
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ちなみに脚本の川崎高は、実相寺昭雄の脚本執筆時のペンネーム。
これも怪獣や宇宙人のキグルミが登場しないエピソードだったが、子供ながらに薄ら寒いものを感じたのを覚えている。

まとめ

少年と異星人のやり取りが意外と心温まる「闇に光る目」や、明日を探すという哲学的な「明日を捜せ」、“血を吐きながら続ける、悲しいマラソン” という名言を生み出した「超兵器R1号」など、ウルトラセブンは他にも名エピソードが多数ある。
というより、全話名エピソードといって良いだろう。
脚本も演出も、子供番組としては過剰ともいえる作品群だ。

そういう意味では、第12話「遊星より愛をこめて」が欠番になっているのが残念だ。
もうそろそろ、必要なら一言付け加えて放映しても良いと思うのだが…

[文中敬称略]


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