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オレはこの時を待っていた! ついに電子書籍化された安部公房作品で、僕が読む予定の3冊


以前、僕がKindleで読みたい電子書籍化されていない3人の作家を、このブログに書いた。

僕がKindle化を期待する3人の小説家
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その中のひとり、安部公房の作品が遂にKindle化される。
オススメを紹介したいところだが、実は僕は「方舟さくら丸」くらいしか読んでいない。

村上春樹にも負けないくらいの世界的作家なので、どれを読んでも間違いないだろうが、とりあえず僕がKindleで読む予定の3作品を紹介しよう。

砂の女

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。

数ある安部公房作品の中で、代表作を選ぶとすれば、間違いなく入るのがこの作品。
現代日本文学を代表する傑作でもある。
フランス最優秀外国文学賞を受賞している。

映画化もされ、そちらの方も評価が高い。

どういう理由か、Amazonプライム・ビデオにはないし、日本版のDVDもない。

箱男

ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは?

「砂の女」と並ぶ、安部公房の代表作。

“ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり”というと、メタルギアシリーズを思い浮かべてしまうのは、僕だけではないだろう。
もしかして小島秀夫は、安部公房のファンなのか、と思ったら、“安部公房生誕100周年記念” の帯を書いている。

残念ながらオススメは「箱男」ではなさそうだ。

監督石井岳龍(石井聰亙)、主演永瀬正敏で映画化され、2024年公開予定だ。

第四間氷期

万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の苛酷な未来を語りだすのであった……。

僕が一番読みたかった作品がこれ。

コンピュータ(作中では電子計算機)が重要なアイテムとして登場するから、サイバーパンクな一面もあるのだろうか。
入力にパンチカードを使っているというから、あるいは「ディファレンス・エンジン」のようなスチームパンクか。

ディファレンス・エンジン(上)(ハヤカワ文庫SF)Kindle版
ウィリアム・ギブスン/ブルース・スターリング

読む前から、妄想と期待がふくらむばかりだ。

安部公房としては、かなり初期の作品。
1958年(昭和33年)から雑誌連載された作品で、日本で最初の本格的長編SF小説だといわれている。
SFファンとしては、読まない理由はないだろう。

まとめ

安部公房作品のKindleでの発売は2024年3月7日。
現在予約受付中だ。

紹介した3作品の前に、すでに1作品購入している。
先行発売された「飛ぶ男」だ。

「第四間氷期」が発売されるまで、これを読むつもりだ。

安部公房は急死していなければ、ノーベル文学賞を受賞していただろうといわれている。
それくらい世界的にも有名な作家だ。
僕もこれを機会に、安部公房を堪能したいと思う。

[文中敬称略]

 
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