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検証!! Android Go EditionのアプリはFire HD 8で作動するのか!?


Googleの開発者カンファレンス「Google I/O 2017」で、Android 8.0 Oreoが発表された。
同時に発表されたのが、RAMが1GBの低スペック端末でも作動する軽量型Android OS、Android Goだ。

Android Goには、最適化されたGoogleアプリが採用されている。
これらのアプリはAndroid Go同様、軽量化されており、一部独自機能も搭載されているという。

軽量化されているのであれば、非力な(?)Fire HD 8でも快適に動くかもしれない。

Goエディションアプリをダウンロードする

現在(2018/2/17)リリースされているAndroid Go用アプリ、GoエディションアプリはYouTube Go・Files Go・Google Go・Google Maps Go・Google Assistant Go・Gmail Goの6アプリ。

裏ワザを使ってFireにインストールするのだが、OSがAndroid Goではないからか日本のアカウントだからか、通常のGoogle Playからはダウンロードすることができない。
ミラーサイトからダウンロードするしかなさそうだ。

“YouTube Go ダウンロード” などというキーワードで検索すると、いくつかダウンロード用のミラーサイトが表示されるので、そこから各アプリをダウンロードする。
ただし、これは正規の方法ではないうえに、怪しいアプリをダウンロードしてしまう可能性もある
実行は自己責任だ。

Android端末でGoエディションアプリを試す

まずはGoogle PlayやGoogle Play開発者サービスがインストールされた、Android端末でたmしてみよう。
端末はrootを取ってカスタムROMを焼いたFire(第5世代)、Fire改を使った。

【Fire Android化計画】Amazon Fire(7インチ)にカスタムROMをインストールする方法

OSはAndroid 5.1.1だ。

Files Go

Files Goは問題なく起動した。

日本語化もされている。

すべてのファイルにアクセスできるわけではなく、表示されているファイルのみのようだ。

インターネットを使用せずにファイルを共有する機能もあるようだ。

Google Maps Go

Google Maps Goの使用には、別途Chromeアプリが必要だ。

Chromeで地図データを取得して表示しているようだ。

YouTube Go

YouTube Goの使用には、Googleアカウントでのログインが必要。

しかし登録チャンネルは表示されないし、日本語化もされていない(SettingsからLanguageを選択することができるが日本語はない…)。

見たいチャンネルは検索できる。

日本語のチャンネルは日本語で表示される(当然?)。

動画を選択すると再生レベルを選択できる。

動画をダウンロードし、あとで見る機能があるようだが、ダウンロードできる動画は少ない…

[▶ PLAY]をタップすると、ふつうに再生される。

☆ ☆ ☆

Google GoとGoogle Assistant Go、Gmail Goはエラーが出てインストール自体ができなかった。
OSのバージョンが合わなかったのかもしれない。

実はFiles Goは日本のGoogle Playからダウンロードすることが可能だ。
日本語に最適化されているのは、そんな理由があるのだろう。

Files Go by Google: Free up space on your phone Google LLC

Google Maps Goが日本語化されているのは、各国語に最適化されているChromeをビュワーに使っているからだろう。

そういう意味では、日本語化されていないYouTube Goが、純粋なGoエディションアプリということができそうだ。

Fire HD 8でGoエディションアプリを試す

GoogleアプリはGoogle Play開発者サービスが多い。
Fire HD 8でGoエディションアプリは動くのだろうか。

Files Go

Fireでも起動した。
micro SDカードのストレージも表示されている。

ふつうに使うことができそうだ。

Google Maps Go

これも別途Chromeをインストールすれば使うことができる。

ただし、現在地を表示することはできなかった…

YouTube Go

YouTube Goは起動することができなかった。

Google Play開発者サービスが必要な旨が、英語で表示される。

☆ ☆ ☆

Fire HD 8で作動したのは、Files GoとGoogle Maps Goだけだった。
YouTube Goはインストールはできたものの、起動はできなかった。
Google GoとGoogle Assistant Go、Gmail GoはFire改と同じく、エラーが出てインストール自体ができなかった。

Files Goはmicro SDカードも認識し、実用範囲といって良いだろう。
しかし、ほとんどのファイルにアクセスことができて、Amazon Appstoreからダウンロードできるということで、Y!ファイルマネージャーに機能性・利便性ともに一歩譲ってしまっている。

LUMIX CM10やFireタブレットなどのAndroid端末のファイル管理アプリは、「Yahoo!ファイルマネージャー」を使う

Google Maps Goも現在地を表示できないのは、地図アプリとして致命的。

どちらもFire HD 8にとって、実用的とはいえないようだ(もともと専用のアプリではないので当然だけど…)。

まとめ

残念ながらGoエディションアプリは、Fire HD 8にとって使えるアプリではなかったが、Android化したFire改では快適に機能している。
やはりスペックが低いAndroid端末に最適化したアプリということだろう。

これにより、今後ますますAndroidとiOSの二分化が進みそうだ。
Androidは新興国に裾野を広げ、iOSは富裕層(?)に市場を求める…

しかし、高スペックが必要なゲームなどのアプリを使わず、通話やメールなど本来の携帯電話としての機能を使うのであれば、むしろAndroid Goレベルのスペックで充分だろう。
通信量もバッテリー量も節約できるので、日本国内でもそれなりの需要はありそうだ。

Appleも(劣化したバッテリーの破損を防ぐ意味があったにせよ)、古い機種のスペックを下げる機能をiOSに潜ませるくらいであれば、低スペックの古いiPhoneでも動くiOS Go(?)をリリースすれば良いのに、と思うのは僕だけだろうか…