スマートフォンを使っている方は、ロック解除画面で何度も見たことがあるだろう、「緊急」の文字。
ふだん何気なく目にして入るが、実際使ったことがある人は、少ないのではないか。
幸い僕も使ったことがない。
果たして、これにはどんな機能があるのだろうか。
起動してみる
試しに知人の電話番号にかけてみる。
ウンともスンともなく、繋がらなかった。
やはり、緊急電話なので「110」か「119」だろう。
というわけで「110」にかけてみる… ワケにはいかないので、調べることにした。
緊急電話機能とは
日本では、電気通信事業法 端末設備等規則 第28条の2に「移動電話端末であって、通話の用に供するものは、緊急通報を発信する機能を備えなければならない」と定められている。
したがって、国内で販売されるすべての携帯電話には緊急通報機能の装備が必須になっているようだ(ということは、ガラケーにもこの機能があったということか…)。
ロック画面に「緊急」ボタンが用意され、ロック解除することなく特定の番号、「110(警察)」と「118(海上保安)」、「119(消防・救急)」の3種類 にかけられるようになっている。
つまり緊急電話機能とは、ロックを解除しなくても上記3ヶ所への電話を可能にする、法令に準じた機能ということだ。
ただし、simカードがない状態では機能しない!?
日本ではsimカードがない状態のスマートフォンは、緊急電話ができないようだ。
携帯電話通信網に接続していない状態での電波送出が法律上認められていないからだ(Skypeや050plusなどのインターネット電話サービスは使えるのにね…)。
SIMカードを抜いたスマートフォンは、携帯電話通信網に接続していない状態なので(Wi-Fiは携帯電話通信網ではない)、緊急電話にも接続することができないのだ。
海外では、国によっては緊急電話することが可能であるらしい。
さらに、通信専用simでも機能しない!?
MVNOなどの通信専用simも、緊急電話機能が使えないということだ。
先に述べた法令に照らし合わせると、「携帯電話通信網」には接続しているが「通話の用に供するもの」ではない、ということか(Skypeや050plusなどの…以下同文)。
ただ、一部では可能という情報もあるので、通信事業者にもよるのかも知れない…
まとめ
緊急電話機能は、万が一の時、早急に連絡できる機能だ。
にも関わらず、状況(条件)によっては使用できない可能性も高い。
ただ、ネット上でもいろんな情報が錯綜しているので、どの条件で使用できないのかよく分からない。
確かなことは、通話契約(MVNOも含む)のあるスマートフォンでは使用可能ということだけだ。
実際に実行してみれば分かることだが、「110」や「119」に試しにかけてみる、なんてことはできない。
場合によっては命に関わることなので、どの条件では使えないのか、然るべき機関からハッキリとした提示が欲しいところだ。
今年から「simロックの解除」が義務化されるという。
ならばそれに合わせて、通信専用回線であれWi-Fiであれ、何らかの通信網やネットに繋がっているのであれば、緊急電話くらいはかけられるようにして欲しいな。
そうなれば、もっと安く快適に安心してスマートフォンを使えるようになるのにね…
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