少し前に楽天モバイルを契約した。
1年間無料で使えるからだ。
無料期間が終了する前に解約するつもりだった。
しかし先日発表された、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」で事情が変わった。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」はメイン回線として使えるのだろうか。
Rakuten UN-LIMIT Ⅵとは
docomoの「ahamo」などに対抗し、楽天モバイルが提案する新料金プラン。
料金をデータ使用量別に4段階に分けているのが特徴。
20GB以上で2,980円(以下いずれも月額/税別)、20GBまでなら1,980円、3GBまでなら980円。
1GBまでなら、なんと0円だ。
50GB使っても100GB使っても2,980円しかかからないし、1GBまでなら0円、ロハ、無料というのが魅力だ。
現在の僕のモバイル回線状況との比較
僕は今、IIJmioのミニマムスタートプランを利用している。
月3GBまでのモバイル通信量が付属している。
料金900円と音声通話機能付帯料700円、合わせて1,600円のプランだ。
その月に使わなかったギガは、翌月に繰り越される。
ギガが足りなければ、そのつど購入できる。
自宅や勤務先ではWi-Fiを使っているので、このプランで今のところ問題はない。
とすれば、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」なら980円ということになる。
もっとがんばって、1GBまでに抑えれば無料だ。
追加のギガが必要な時も、わざわざ購入する必要はなく、自動的に加算される。
しかも楽天モバイルなら楽天ポイントで支払うこともできる。
僕は携帯電話料金はもちろん、他の公共料金も楽天カード決済なので、毎月一定額以上の楽天ポイントが貯まる。
さらに楽天モバイルを契約していれば、SPU(スーパーポイントアップ)が+1倍になる。
僕のような楽天経済圏の人間には、メイン回線に最適なプランではないだろうか。
気になるポイント
とはいえ懸念材料がないわけではない。
回線エリアが狭い
ガラケー時代から脈々と回線エリアを広げてきて、日本のほぼ99%をフォローする3大キャリアと比べ、楽天モバイルは現時点(2021年1月29日)で人口カバー率73.5%。
2021年3月末までに人口カバー率80%以上、2021年夏までに人口カバー率96%をめざすという。
しかし、僕の生活圏は大阪。
自宅も勤務先も大阪で、ここは完全に楽天モバイルの回線エリア内だ。
実際にアンテナもフルで立っている。
最近はCOVID-19の影響で、地方に旅行することも出張することも、ほぼなくなった。
楽天モバイルでも問題なさそうだ。
万が一エリア外に行くことがあっても、パートナー回線(au)のローミングサービスを5GBまで利用できる。
これだけあれば十分だろう。
そのうちエリアも拡充されるだろうし…
プラチナバンド非対応
初期のSoftbankのように、現時点で楽天モバイルはプラチナバンドに対応していない。
プラチナバンドとは800MHz前後の周波数帯。
電波がビルなど建物に遮断されず、すみずみまで届きやすい特徴がある。
また建物を透過する時も、プラチナバンドの約1/10の透過率に対し、プラチナバンド以外は約1/100と、10倍程度も差がある。
楽天モバイルは、2022年秋にプラチナバンドの再分配を主張しているようだが、3大携帯キャリアは時間とコストなどを理由に反対しているようだ。
つまり早くても2022年秋まで、楽天モバイルではプラチナバンドは使えないだけでなく、延々使えない可能性もなくはない。
これは街中、特に地下街ではフリーWi-Fiで対応するしかないようだ。
幸い最近はほとんどの地下街、商業施設はフリーWi-Fiを設置している。
タウンWi-Fiを使えば、簡単にフリーWi-Fiに接続することができる。
WiFiプロテクトでVPN接続すれば、最低限の安全も守られるはずだ。
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Rakuten UN-LIMIT Ⅵはいつまで続くのか
破格ともいえる「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」。
正直、楽天モバイルに利益はあるのだろうか。
大半の人は、ほとんど使うことがないサブ回線、支払いが発生しない。
せいぜいが3GBまでの980円ではないだろうか。
とすれば、いずれプランが改定される可能性もある。
回線エリアを拡充し、意外とメイン回線でも使えるという人が増えてきたら良いけど…
それまで、このサービスの息が続けば良いけど…
まとめ
楽天モバイルはサブ回線としては最適だ。
無料期間を当てにして契約した人も、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」で期間終了後も契約を継続する人が多いようだ。
使わなければ無料だから当然だろう。
しかし楽天モバイルをメイン回線として使おうという人は、極めて少ない。
先に述べた致命的ともいえる懸念材料があり、そこまでの信用度が、まだ楽天モバイルにはない。
ならば人柱覚悟、ファーストペンギンの精神で挑戦してみるのも良いかもしれない。
問題があれば、また他の回線を契約すれば良いだけだしね。
とはいえ2021年2月24日に、IIJmioの新料金体制が発表されるという。
「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」以上のものが出るとは考えにくいが、これを見てから決めることにしよう。
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