「シン・ゴジラ」や「ゴジラ -1.0」以前の怪獣特撮映画の名作といえば、平成ガメラシリーズ。
その第1作目「ガメラ 大怪獣空中決戦」が、期間限定でYou Tubeで配信されている。
ガメラ 大怪獣空中決戦
九州の孤島で謎の怪鳥が発見されると同時に、フィリピン沖で謎の巨大漂流物体が発見される…
監督は金子修介、脚本は伊藤和典、特技監督は樋口真嗣という黄金トリオ。
平成ガメラシリーズで、ガメラは単なる巨大な亀の怪獣ではなく、太古に滅亡した超古代文明が地球の生命エネルギー「マナ」によって創り上げた、呪術的神獣という設定になっている。
したがって古代文字が記された石板や、同時に出土した勾玉などとリンクし、続々編の「ガメラ3 邪神覚醒」ではその正体が、四神獣の1つで北方を守護する玄武ということが明かされる。
一方のギャオスも、同じく超古代文明が遺伝子操作で創り上げた生物兵器ということになっている。
そんな感じで細かく設定されており、SF的にも大人の鑑賞に耐えうる特撮怪獣作品といえるだろう。
みどころ
観どころは、何といっても特撮。
「シン・ゴジラ」以降の怪獣は、主にCG（コンピュータ・グラフィックス）やVFX（ビジュアルエフェクト）で表現されている。
平成ガメラシリーズの頃はまだCGやVFXが発達途上で、ガメラやギャオスは着ぐるみを着たスーツアクターや、ギニョール（操り人形）や操演モデルなどによって表現されている。
つまり昔ながらの特撮技術を楽しめるのだ。
爆薬をふんだんに使い、ミニチュアの山間部や市街地を破壊しながら戦う、ガメラとギャオスの勇姿を堪能することができる。
もしかしたらCGやVFXを使わない怪獣特撮映画は、このシリーズが最後なのかもしれない…
まとめ
当初はこれ一作で終わり、次は同じく大映の時代特撮作品「大魔神」がリメイクされる予定だったが、人気が予想をはるかに上回っていたため、続編の「ガメラ2 レギオン襲来」、続々編の「ガメラ3 邪神覚醒」が作られたという。
いずれも名作で、個人的には3つで一つの作品と捉えているので、これらもぜひYou Tubeで配信して多くの人に観てもらいたい。
そして先に述べた黄金トリオで、アニメではない特撮令和ガメラシリーズが作られることを期待したい。
続編のYou Tube配信は発表されていないが、昭和ガメラシリーズの第1作「大怪獣ガメラ」が、2023年12月22日から2週間限定で配信されるようだ。
何といっても記念すべきガメラ第1作。
すべてはここから始まった、といっても過言ではない。
必見だ。
［文中敬称略］
You Tubeで見逃したら、Amazonプライムビデオで視聴可能。
ガメラ 大怪獣空中決戦
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もちろん続編や、昭和ガメラシリーズも視聴可能だ。
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